羽生結弦さん「まだまだやれる」満員1万4000人とともに迎えた30代「感覚や技術、脂が乗ってくる時期」…一問一答(1)
プロスケーターの羽生結弦さんが出演・制作総指揮アイスストーリー第3弾「Yuzuru Hanyu ICE STORY 3rd “Echoes of Life” TOUR」が7日、さいたまスーパーアリーナで開幕した。単独公演は2時間半を超え、会場を埋め尽くした超満員1万4000人の観客を魅了した。この日は羽生さんの30歳の誕生日。「ハッピーバースデー」の大合唱で祝福された。 ◆公演後の羽生さんの一問一答 ―無事に終えた率直な今の気持ち 「いや、なんかとうとう開幕したなっていう感じが1番強いです。本当にたくさん、緊張しましたし、もちろん、すごく時間をかけて毎日、毎日、トレーニングも練習も積んできましたけれども、やはりその本番になってみて、皆さんの前で滑ってみないと分からない、成功なのか失敗なのか、みたいなところもあったので。正直、とうとう始まったなっていう気持ちと、まずは初日、怪我なくストーリーとして完結できて良かったなっていう気持ちでいます」 ―改めて込めた思いや願いについて 「元々、自分がその生命倫理っていうものを、小さい頃から色々考えたり、または大学で履修したりしていく中で、生きるということの哲学についてすごい興味を持っていました。そこからずっと自分の中でぐるぐるとしていた思考であったりとか、理論であったりとか、そういったものをまた勉強し直して、皆さんの中にもこの世の中だからこそ、生きるということについて、皆さんなりの答えが出せるような、哲学ができるような公演にしたいと思って、Echoes of Lifeをつづりました」 ―このような光景の中で迎えられた30代、いかがですか? 「30歳になるんだなあっていう気持ちと。なんか今、30歳って言われて、30歳か~って思ったんですけど。でも、自分が本当に幼い頃からずっと思っていたその30代っていうものと今、現在、自分が感じているこの体の感覚や精神状態も含めると、全然なんか想像と違ってたなって思いますし、まだまだやれるなっていう気持ちでいます。なんか、なんか、エコーズの中でも、その未来って何?とか、過去って何?みたいなことがありますけど、本当に未来は自分が想像してるよりも、もっともっと良くもなるし、その今ということの中で、最善を尽くしていくことで、その自分の中では30おっさんじゃんって思ってた頃とは違った30代を迎えることができたなって、なんとなく思ってます」 ―30代の抱負 「本当、なんか自分の中では、フィギュアスケート年齢としてはなんか劣化していくんだろうなっていう漠然としたイメージがあったんですけど、例えばなんか野球とかサッカーとかに置き換えて考えてみたら、これからやっとその経験とか自分の感覚であったり技術だったりとかが脂が乗ってくる時期だと思うので。本当に自分自身の未来にそれこそ希望を持って、絶対にチャンスを掴むんだっていう気持ちを常に持ちながら、練習もトレーニングも本番も臨みたいなと思います」
報知新聞社