新馬戦は加速ラップで高額馬たちを封じ込めたミカエルパシャ

　「ナメられたかな(笑)」。某競馬週刊誌の土曜東京11R東京スポーツ杯2歳Sに出走するミカエルパシャについた予想印を目にした橋口慎師が思わず漏らしたひと言だが、自分も同じ想いでそれだけの可能性を同馬には感じている。2億円ホースが2頭出走していて注目を集めたデビュー戦はマイペースで逃げられたとはいえ、ステッキを使わずに上がり3Fは加速ラップで楽勝してみせた。

デビュー前から攻めは抜群に動くミカエルパシャ

　その後は放牧に出されて「20キロほど体重が増えて大人びた体つきになった」と師の思惑通りの成長をみせて帰厩。順調にメニューを消化して1週前には馬の後ろで我慢させる形で追い切り、控えるレースを想定したトレーニングも積んできた。「跳びが大きなフットワークで良馬場ならより良さが出そうだし、広い東京コースでどんな走りをするのか楽しみ」と。戦前の低評価を覆す走りを期待したい。

母系を辿ればステイゴールドも名を連ねる好素材スター

　同じく橋口慎厩舎から日曜福島5Rの新馬戦でデビューするスターにも注目したい。「メチャクチャ調教は動く」の師の言葉通り、併せ馬では常に優勢の手応えで先着。「大きなストライドで折り合いがつくし、それでいて切れそうな感じもある」と評価は高く、デビュー勝ちが狙える好素材だ。