明治大学、「勝って八幡山に戻ってくる」。三重で関西王者・天理大学と激突。ラグビー全国大学選手権 準々決勝
全国大学選手権の3回戦では、50-17で東海大学を破った明治大学。次なる相手は天理大学。関西大学Aリーグ1位で選手権出場を果たし、夏合宿では1点差で明大が敗北を喫した因縁の相手だ。
東海大戦の序盤、なかなか主導権をつかみ切れず先制点を許した明大。しかし、その後は流れをつかみ、左CTB(センター)伊藤龍之介(商2=国学院栃木)のトライを皮切りに連続得点。
「前半はFW(フォワード)の部分で受けてしまい、後手に回って先制点を取られてしまった。前半の後半からは、上手くパスをつなぐことができて、そこで修正はできた」(SH/スクラムハーフ柴田竜成・営3=秋田工)。後半も流れを渡さず、東海大を2トライに抑えて大勝。準々決勝進出を決定づけた。
一方の天理大学は、関西大学リーグの最終戦で京都産業大学と対戦。両者5勝1敗、勝ち点25で迎えた優勝決定戦だった。京産大に先制点を奪われたものの、天理大は前半を12-10で2点のリードで折り返す。
後半14分には左WTB(ウイング)ナイバルワガ トマシが、約20mのビッグゲインを見せチャンスメークした後、BK(バックス)へ展開しトライ。10分後にもトライを重ね、突き放した。後半をモノにした天理大が、31-15で勝利し、4年ぶりの関西王者の栄冠を手にした。
明大は前節・東海大戦で欠場したNO.8(ナンバーエイト)木戸大士郎主将(文4=常翔学園)、右CTB秋濱悠太(商4=桐蔭学園)、右LO(ロック)佐藤大地(法4=国学院栃木)が復帰。
「僕的にはすごく安心していて、チーム的にもすごくいい方向に向かっている」(FL/フランカー福田大晟・商4=中部大春日丘)。精神的支柱を得た明大。前節からパワーアップした23人で天理大に挑む。
天理大は今試合が11月30日の京産大戦以来の公式戦。NO8のレギュラーとして活躍してきたパトリック・ヴァカタがメンバーから外れた。強靭なフィジカルを持った外国人選手の欠場を明大がチャンスとできるか。