もしかして認知症? 年末年始の行動でわかる認知症初期4つのサインとは?
かわいい孫や親戚のお年玉の準備はできていますか?
かわいい孫や親戚の子どもたちに、お年玉を渡すことは、お正月の大きなイベントではないでしょうか? 久しぶりに子どもたちが遊びに来て、お年玉を期待している、しかしいつまで経っても渡す気配がない、いつもならきちんとお年玉を準備していたのに、それができなくなるということがあります。 また、お年玉の相場を、完全に忘れてしまいます。子どもの学年、昨年あげた金額を忘れてしまっているためで、昨年は5000円あげたのに、突然1000円しかあげないようなこともあります。 母には高校生、小学生の孫がいます。以前は、昨年あげたお年玉の額、学年も把握していたのですが、今は理解できません。わたしがフォローして、お年玉をあげています。
年末年始に食べる料理は、大丈夫?
大晦日の年越しそば、お正月のおせち料理やお雑煮は、年末年始ならではの料理です。料理上手な母でしたが、今ではこの中で作ることができるのは、年越しそばだけになりました。おせちは、黒豆、数の子、昆布巻き、なますなど品数が多く、難易度の高い料理です。母は、何を準備したらいいのか、分かりません。お雑煮も、家庭の味があります。味がなかったり、煮えてなかったり、具材が違っていたりと、急な味の変化も要注意です。
共通するポイントは「今年に限って」
すべてに共通していることは、毎年決まった年末年始のルーティンが、「今年に限って」できなくなるということです。必ず初詣に行く、NHK紅白歌合戦を見る、玄関に門松を飾るなど、毎年決まってやることが、どの家庭にもあります。ところが、認知症になってしまうと、今が年末年始であるという認識がなく、長年の習慣を突然忘れてしまうことがあります。特に年末年始は、1年の中で最も印象に残る行事が多いので、サインとしては分かりやすいと思います。 これらだけで、認知症と判断できるわけではないのですが、いくつも当てはまる場合は、病院での正式な診断をオススメします。 (介護ブログ「40歳からの遠距離介護」運営・工藤広伸【くどひろ】)