「科学捜査研究員」の年収はどのくらい?仕事内容やキャリアパスついても解説
世の中には数多くの仕事がありますが「ちょっと人と変わった仕事をしてみたい」と考える方もいるでしょう。その中で挙げられるのが科学捜査研究員です。この仕事はあまり身近ではないものの、ドラマで見かけたことがある方も多いでしょう。 しかし、具体的に就職方法や必要な資格などが分からず悩む方も見られます。今回は科学捜査研究員について、仕事や給料、そしてなるためのキャリアパスを紹介します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
科学捜査研究員とは
ここでは、まず科学捜査研究員についての概要を紹介します。厚生労働省の職業情報提供サイトjobtagによると、令和2年時点での就業者は9万8020人と記されています。 ■どのような仕事? 科学捜査研究員とは、科学や物理、法医学等の専門知識をもとに犯罪捜査の鑑定や研究を行う仕事です。専門分野によって科学科、物理科、法医科、文書科そして心理科の5つに分類されます。例えば、科学科では火薬や油、覚醒剤など薬物の鑑定が行われたり、物理科では出火事件の原因究明や防犯カメラの画像解析などが行われたりしています。 ドラマなどでよく見られるDNA鑑定は法医科が担当、筆跡の鑑定や印刷物の鑑定は文書科の担当です。そして、心理科では犯罪者プロファイリング等を行っています。このように一口に科学捜査研究員といってもさまざまな業務内容があります。 ■仕事につくには? 科学捜査研究員になるには、各都道府県の採用試験に合格する必要があります。採用試験の専門職として採用された後に、科学捜査研究員に配属される形になります。採用人数はいずれも少なく、年によっては採用のないこともあるため、非常に競争率の高い仕事であることが分かります。 また、受験資格は科学や物理学など、専門的な分野での学びを深めているかが条件になっているところもあるので、事前に要綱を確認しておきましょう。
科捜研の給料は?
働く際に気になるのが職業における給料です。仕事をするうえで、もらえる金額は事前に知っておきたいでしょう。ここでは、科学捜査研究員の一般的な給料について紹介します。 ■年収の全国平均は740万円程度 科学捜査研究員の一般的な年収は740万円程度となっています。そのため、世間の平均年収と比べるとやや高い傾向にあるでしょう。なお、求人賃金では月額で全国平均26万3000円というデータもみられます。