マイク・タイソンvsジェイク・ポールは『台本』通り? 殿堂入り世界王者が行動規制条項の存在を主張
マイク・タイソンvsジェイク・ポールのエキシビション的な性質が隠せない奇妙なルール
『老人vs若者』という構図以外にも、いくつかの要素がこの『公式戦』をいささか奇妙なものにしている。 まず、タイソンvsジェイク・ポールは、3分×10ラウンドではなく、2分×8ラウンドで行われる。これは通常の男子ボクシングの標準より短い。2020年のタイソンvsロイ・ジョーンズ・ジュニアのエキシビションマッチがまさに2分8ラウンドであり、その結果はドローだった。 また、両者ともグローブは通常の10オンスではなく14オンスだ。タイソンvsジョーンズも12オンスの特別ルールで行われた。 タイソンは27歳のジェイク・ポールの倍以上の年齢である。フローチを含む多くの識者は、この試合に挑む58歳のベテランの健康状態を懸念している。そしてフローチはこの試合の意義についても以下のように断じている。 「タイソンは歳を取りすぎているから、そもそもこの試合をやるべきじゃない。それにジェイク・ポールが(今の58歳の)タイソンを倒したからといって、それが何かの証明になるとは、私は思わないね」 前日計量では、タイソンがジェイクに平手打ちを浴びせるハプニングがあった。アンチにすれば、これも『台本でしかない』という評論もあるが、タイソンの台本破りの呼び水ともする見方もある。 いずれにせよ、タイソンvsジェイク・ポールは日本時間11月16日(日)昼頃、開始ゴングが鳴ることになる。この対決は動画配信大手のNetflixが全世界へ生中継し、日本でもライブ配信される。スポーティングニュースでは、この賛否両論の対決をリアルタイム速報でお伝えする予定だ。 原文:Is Jake Paul vs. Mike Tyson scripted? Why Hall of Famer Carl Froch & others question the fight’s legitimacy 翻訳・編集:神宮泰暁(スポーティングニュース日本版編集部)
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