2024年振り返り「事件や事故など」 現職市長の逮捕や、さらに耳を疑う事件も多かった一年【佐賀県】
サガテレビ
今週は2024年の佐賀をテーマごとに振り返っています。今回は「事件や事故など」について。現職の市長の逮捕や、手口が変化する詐欺被害。さらに耳を疑う事件も多い一年でした。 時代は変化しても、変わらないのが汚職。今年2月には、ふるさと納税に関する業務委託をめぐり、入札情報を業者側に漏えいしたとして、官製談合防止法違反など疑いで当時神埼市の市長だった内川修治市長が逮捕・起訴されました。 【前神埼市長 内川修治被告】 「謙虚に受け止めたい、そういうふうに思います。以上です」 その後の裁判で懲役2年執行猶予3年の有罪判決が言い渡されました。 一方、元市議会議員による卑劣な事件も。佐賀市川副町の川崎直幸元議員は、心神耗弱状態にある80代女性の銀行口座から現金210万円をだまし取ったとして、準詐欺の疑いで逮捕。 女性の自宅が売却された日に、川崎元議員は代金を全額引き出していました。 女性は自宅のほかに畑などを所有する資産家でしたが、今年に入り生活保護を申請、川崎元議員が女性からだまし取った被害額は少なくとも数千万円にのぼるとみられています。そして、時代と共に手口が変化した事件も。 【自動音声】 「あなたの電話は2時間後に使用できなくなります。総務省のコジマと申します」 【総務省職員名乗る人物】 「個人情報が再度悪用され二次被害に巻き込まれてしまう可能性が高いと考えております。一度警察にご相談された方がいいと思います」 【警察官名乗る人物】 「警察手帳でぼくの顔を見せようと思うのですが、なにかビデオ通話できるアプリなどお持ちですか」 実際にかかってきたニセ電話詐欺犯からの電話。あの手この手で、不安に陥れ最終的には金をだまし取ろうとします。 【安全・安心まちづくり推進室・青柳敏之室長】 「県内では去年、過去10年で最悪の被害になったんですけれども、(今年は)それを上回る被害が発生しています」 今年だけでニセ電話詐欺で2億4千万円、SNS通じたニセの投資や恋心を利用しだまし取るロマンス詐欺では約7億円の被害が出ています。 一方、こちらは恋心があらぬ方向に変化したのでしょうか? 多久市では住む自称無職の70代の男が、知人の女性に好意を寄せる内容の手紙を無理に受け取らせたほか、袋入りの菓子パン3つなどを車の中に押し込んだとして逮捕されました。 また、佐賀市では看護師の60代の女が20代男性の車の周りに塩をまいたり、車の上に塩を盛るなどしていずれもストーカー規制法違反で逮捕されました。 調べに対し女は「塩をまいたりしたことは間違いないが、不快な思いをするとは思わなかった」と供述したということです。 セルフレジが一般的になりましたが、それに合わせて盗みの手口も変化。 今年4月、佐賀市に住む70代の男が佐賀市のスーパーで食料品など4点あわせて約3000円相当の商品に、それぞれ価格が安い別の商品から切り取ったバーコードを貼り付けてセルフレジで不正に清算。その差額分約2700円をだまし取った電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕されました。 男は1113円の肉に102円、950円の果物に42円のバーコードを貼り付けるなどしていました。 一方で、人助けの人情はいつの時代も変わりません。 【山下康子さん】 「目を離したすきに」 【山下光俊さん】 「来た来たって思ったとき足が橋を超えていた」 唐津市呼子町に住む山下光俊さん、康子さんは散歩していたところ高さ20メートルあまりの橋から身を乗り出そうとしてた40代の男性を発見。 【山下光俊さん】 「涙ぐんでうるうるなってきてたこれは危ないなと思って、警官を見たら飛び込むと言ってたけん、私も身構えてそんなことさせるもんかと思ってた」 通りがかった男性や警察官らと、身を乗り出しながら飛び降りようとした男性の腕や腰をひっぱりあげて保護し、警察から感謝状が贈られました。 【野口記者】 「こちらは午後3時前のサガテレビ前です。直射日光が差してジリジリとした暑さでこうやって立っているだけで汗が噴き出してきます」 佐賀市では8月初旬にこの夏の最高気温38.3℃を記録。9月にも37.9℃とその月の観測史上最高を更新するなど、7月から9月にかけ厳しい暑さとなった佐賀の夏。県内各地では連日、最高気温35℃以上の猛暑日が続き、その日数は3カ月間でなんと47日。7月27日からは16日連続で熱中症警戒アラートが発表されるなど危険な暑さに。 【戸川記者】 「こちら佐賀市の護国神社前です。じりじりと照り付けるような暑さのなか多くの子どもたちが涼を求め多くの人たちでにぎわっています」 一方、海や川、プールなどには家族連れなど多くの人で溢れました。
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