静岡・沼津の駅弁には、なぜ「桃色」の紐がかけられているのか?
昔ながらの俵ご飯に、鯖の塩焼き、蒲鉾、玉子焼きという“幕の内三種の神器”が入った正統派の幕の内です。調理場の方に伺いましたら、調理で最も気を遣うのは煮物だそう。静岡らしい甘めの味付けの煮物をいただくと、箱根の山を越えてきたなぁと感じられます。ちなみに、平成28(2016)年のTVドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』で主役のお2人が召し上がっていたのはこの駅弁。個人的には“縁結び駅弁”として推したい弁当です。
戦前の昭和9(1934)年まで「東海道本線」として、特急「富士」「櫻」「燕」などの名列車が行き交っていた現在の御殿場線。いまは、小田急線の新宿から乗り入れてくる特急ロマンスカー「ふじさん」が松田~御殿場間を1日3往復走ります。
ライター望月の駅弁膝栗毛 「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介! 著者:望月崇史昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。 駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/