【富裕層】資産1億円超の富裕層は日本に何パーセント?日本で富裕層が「なぜ」増えているのか
富裕層のお金の使い方②「買い物の目線」
ここまで、富裕層がどういったカテゴリーにお金を多く使っているのか見てきました。 ここからは同様にラグジュアリーカードの調査データから、「直近1年間で買った最も高額なものは何か」をみてみましょう。 調査概要は以下の通りです。 【調査概要】 ・調査名 :「ラグジュアリーカード会員 ライフスタイルに関する調査」 ・調査期間:2024年2月21日~2月26日 ・調査方法:インターネット調査 ・対象者 :ラグジュアリーカード会員のうち世帯年収2000万円以上の方 ・調査人数:342名 調査によると、富裕層が直近1年で購入した最も高額なものは「不動産」(15億円)で、次いで、一棟マンション(7億円)やマンション(6億円)といった不動産関連の購入が上位を占めています。 このことからも、富裕層が不動産に対して高い投資意欲を持っていることがうかがえます。 なお、項目別では以下のような結果となっています。 1.自家用車(23.7%) 2.時計(14%) 3.不動産(5%) このことから、富裕層はとくにリセールバリューの高いものを見極めて購入を決めている傾向がありそうです。 車や時計は自信を着飾るために使用することも考えられますが、不動産においては投資や節税での目的が考えられるかもしれません。 一生使いきれないほどの富を手にしたとしても、資産管理は抜かりなく行うのが富裕層のマインドといえるでしょう。
富裕層の心構えを真似してみて
富裕層の実態について確認してきましたが、相続や贈与によって富裕層となった方も多いことがわかりました。これは日本の少子高齢化の影響が大きいでしょう。 日本では、これから大きな資金を受け継ぐ方がどんどん増えていく傾向にあります。 しかし、例え相続や贈与によって大きな資産ができたとしても、自分で資金を作り続けない限り、ぜいたくな暮らしを長く続けることは難しくなります。 相続や贈与がある方もそうでない方も、大切なことは今ある資金を絶やさず増やしていくことです。 そのための方法として、副業などで収入を増やすことが考えられます。ただしこれは労働時間が増えることになるため、自分のキャパシティを超えない範囲で取り組む必要があります。 「働く時間はこれ以上増やせない」という方は、NISAやiDeCoなどの資産運用を考えてみましょう。お金にお金を稼いでもらう方法なので、知識さえつければ働かずとも資金を積み上げることにつながります。 今ある資金をすぐに使い込むのではなく、今後に向けた資金効率を上げた仕組みを作ることから優先して考えていきましょう。
参考資料
・株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計 | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)」 ・Black Card 1 株式会社「ラグジュアリーカード利用データ調査」 ・Black Card 1 株式会社「ラグジュアリーカード会員 ライフスタイルに関する調査」 ・金融庁「NISAを知る」 ・厚生労働省「iDeCoの概要」 ・三井住友トラスト・資産のミライ研究所「相続資産の規模と形態について」
川勝 隆登