壇蜜が「復活と再生」の象徴ヘビとの暮らしぶりと2025年巳年の抱負を吐露「ヘビのようにじっと好機を待つ」
ピンクの肢体に赤い目「なんてカワイイ!」
2025年の干支(えと)は「巳(み)」で、ヘビを表すとされています。くねくねした動きに加えて、毒牙を持つ種もいて、気味が悪いと敬遠されがちです。その一方で、脱皮を繰り返すヘビは「復活」や「再生」の象徴とされています。財運や繁栄を司る神の化身としてあがめられ、ヘビの抜け殻を財布に入れておくと金運が上昇するという言い伝えもあります。そんな御利益にあずかろうと、アカダイショウとも呼ばれるコーンスネーク2匹を飼っているタレントの壇蜜さんに、ヘビの魅力を聞きました。 【写真】壇蜜のインタビューカットを特別公開 ――壇蜜さんは、2018年からメスの「ヘビコ」を飼い始め、その後、オスの「ガリちゃん」を迎えたそうですね。ヘビを飼いたいと思ったきっかけは? 小学生時代に、さくらももこ先生のエッセーを読み、ヘビには隠れた魅力があるのかなと感じるようになりました。 ヘビ年生まれのさくら先生は、小さい頃から「干支グッズの中でもヘビが一番かわいくない……ウサギや犬はあんなにかわいい鈴やお守りのモチーフになっているのに……ヘビ年になんて生まれたくなかった」とユウウツな気持ちでいたそうです。 しかし、「だんだんとよく見たらかわいい目をしている。自分の干支を悪く言うのはよくないかな、ヘビがかわいそうだと考えるようになり、大好きにはならなくても受け入れる感情が芽生えた……」と、さくら先生はつづっていました。 それを読んで、「ヘビって実はそばにいたらカワイイ!って私も思えたりして」と考えるようになり、成人して一人暮らしを始めてから、「家に迎えてみたいな」と漠然と思うようになりました。 ヘビコは都内の爬虫類専門店で、プリンの空き容器みたいなカップにクルクル巻かれた状態で売られていました。ピンクの肢体に赤い目……。「なんてカワイイ!」とひとめぼれ。ちょっと張り込んで連れ帰り、同居してもらうことに。彼女は来年夏には9歳になります。 ガリちゃんは静岡の爬虫類系イベントで、差し入れとして焼きそばを入れるようなプラ容器に入れられ、楽屋にお弁当のとなりに置いてありました。イベント主催者で日本爬虫類両生類協会の白輪剛史理事長からのお茶目なサプライズプレゼントだったんです。何のためらいもなく引き取ってきました。彼は7歳……かな(いただいた当時の月齢が分からないので、推定です)。 ――ヘビの世話というのは、あまりなじみがありませんが、エサやりや排せつの処理などはどのようにするのでしょうか? 2週に1度のエサやり(冷凍ネズミを丸のみします)と、毎日の水替え、排泄(週1くらい)したらその都度シートを交換し、ケージ内を専用の溶剤を使い、掃除します。意外にも排泄物のニオイはあまり強烈ではありません。今のように寒くなると、床下に敷くタイプのヒーターを置いて、飼育空間の室温が26度前後(夏場は28度前後)になるようチェックしながら暮らしています。 脱皮もします。個体差はありますが、我が家の子たちは2~3か月に1度のペースです。片手にヘビを持ち、空いた手で掃除……なかなか異様な光景かもしれません。 ――実際にヘビを飼ってみて、意外だったことや気づいたことなどはありましたか? 想像以上におとなしい、めったなことでは感情を荒げない平和的(?)な生き物だと飼育当初から感心していました。あくびもします。しかし、ちょっと機嫌が悪いと尻尾の先をばたばたさせてブブブ……と音を出します。 ガリちゃんはエサにありついている時は、「これ、俺の! 渡さない!」と尻尾のブブブが激しくなります。ヘビコはゆったりのんびりタイプで、とくにおとなしいと獣医師さんからも言われています。オスの方が縄張り意識は強いみたいです。 ――壇蜜さんとヘビたちは、どのようにコミュニケーションをとっていますか? 私の匂いや体温で「いつも家にいる奴」と認識しているようで、近づいても「来たの?」的なノーガードのリアクションですが、夫や身内などには、「何だか違和感あり。支靜加(しずか。壇蜜さんの本名)じゃないな?」というのは分かるみたいで、威嚇したり警戒したり、隠れたりもします。しかし、母に対しては比較的おとなしいようで、私がいないときは唯一、「ケージを開けられる(ものすごくイヤそうですが)人」として、母は申し訳なくもありがたい存在です。