【ライバルはスマートフォンです】 メルセデス・ベンツ新型Eクラス 3モデルを比較一気乗り
ついに日本で導入が始まった新型Eクラス
セダンとステーションワゴン、それぞれの車型と、3種類のパワートレインに試乗がかなった。 【写真】新型メルセデス・ベンツEクラス 試乗の様子をみる (296枚) メルセデス・ベンツEクラスといえば、価格帯は青天井のハイエンドカーの中では基本のキながら、1台ですべてをこなす実用的ドライバーズカーとしてアガリともいえる車。 上にはSクラスやマイバッハのようなショーファードリブンが控えるが、Cクラスやハッチバックのようなベーシックがもち合わせない余裕はデフォルト、そういう立ち位置だ。新型はW114から数えてW124のような名車を挟み、新型はじつに6代目、W214型となる。 セダンの全長4960×全幅1880×全高1470mmは、先代W213より+20/+30/+15mmとマイルドに拡大し、その恩恵はおもに後席レッグスペースのような室内スペース拡大にあてられたという。 単独ブランドとしてのEQはなくなるとはいえ、EVに見劣りしない広々感、そして星を散りばめたグリルといったEQ風ディティールは受け継いだ。またステーションワゴンはリアエンドのスラントを強めた、よりスポーティなシルエットといえる。空力もセダンがCd値0.25/ステーションワゴンが同0.28とまずまずだ。 ヘッドライトは100万画素超えのマトリクスLEDで、E 350 eは車線から逸脱しそうな時に、路面のラインを自動的により照らす機能も初採用。テールランプも一新された。 インテリアで際立つのは、ダッシュボードのラインと一体化したエアコン吹き出し口と、全車オプション設定となり助手席にまで周り込むほど拡大されたMBUXスーパースクリーンだ。またダッシュボード上には車内用カメラがあり、これはZoom会議やセルフィ―に使えこそすれ、決してドライバーを監視しているわけではないという。 まずはE 200のセダン、続いてE 220 d ステーションワゴンの試乗を開始した。いずれもアヴァンギャルドだ。