エラーを減らすことは大事よ、でもまずは確実にアウトにすること。高い守備率をオレは求めるよ。阪神の内野は……を払しょくする【岡田彰布のそらそうよ】
GG賞は自分の自信になる
オレは一塁手にもこだわってきたよ。大山も一塁の守備は抜群にうまいと思うから、来年は固定する。そうすればゴールデン・グラブ賞も獲得できるよ[写真=BBM]
完全オフに入っても、スケジュールが詰まっている。やることが多くて、落ち着く時間はそうない。そんな中、サッカーのW杯を観戦する。夜中に行われる大会で、ひとり考える。野球とサッカー、そこには「勝負のアヤ」が存在する。あらためて勝負事の難しさを痛感する。 つい先日、2022年シーズンのゴールデン・グラブ賞が発表された。阪神からは近本(近本光司)が選ばれた。これは2年連続のことである。記者投票であるが、自信を持ってもいい受賞であり、当然、3年連続を目指してくれればいい。 オレはこの賞、1度だけ受賞している(当時はダイヤモンドグラブ賞)。1985年、日本一になったときだったが、当時は選ばれるのが本当に難しい時代やった。とにかく、素晴らしい二塁手が各チームにいた時代。簡単に獲れる状況ではなかったのだ。 ざっと振り返ってみる。ライバルは巨人の篠塚(篠塚和典)、大洋の高木豊、広島の正田(正田耕三)。さらにヤクルトが角(角富士夫)、中日が上川(上川誠二)。まさに群雄割拠、いいセカンドベースマンがそろっていた時代やった。 そんな中、たった1度だけにしろ、ゴールデン・グラブ賞に輝いたことは、のちのちの自信につながったことを思い出す。 あくまで守備に対する評価である。野球は守り……という持論があるオレだけに・・・
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週刊ベースボール