「元AKBだと忘れられているのは悲しい」…「アンメット」で麻酔科医役の野呂佳代、40代でも「アップデート」
タレントで女優の野呂佳代が15日、大阪・扇町の関西テレビ(カンテレ)で、同局制作のフジテレビ系ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」(月曜・後10時)のPR取材会に出席した。 過去2年間の記憶を失い、昨日の事も忘れてしまう脳外科医・ミヤビ(杉咲花)の再生を描くドラマ。野呂は、腕利きのベテラン麻酔科医で、ミヤビを応援する成増貴子を演じている。 役作りについて「大変ですね。自分自身、優秀な部分を持っていない。ドキュメンタリーが好きなので、優秀なといわれる人をかき集めた」と説明したが「体がしっかりしているので得。麻酔着を着ると『存在感があっていいね』と言っていただける。分かりやすい」。共演者の俳優・若葉竜也からも「カッコいいです」と褒められ、視聴者からも「安心感がある」との声が届いている。 2010年にアイドルグループ・AKB48を、12年にSDN48を卒業し、俳優業でもバラエティーでも活躍中。同じ太田プロ所属の有吉弘行からも鍛えられ、早くに「野呂佳代」として個性を確立したが「元AKBということを忘れられているのは、ちょっと悲しい。切ない…」と大笑い。「元AKB」などの肩書きを嫌うOGも少なくないが「私は全然嫌じゃない。あそこでやってきた思い出に私も入れてほしい。いてよかったと思うことの方が多いです」と笑顔で話した。 昨年10月で40歳に。「AKB卒業生で初めての40歳と自分では思っているんです。苦しんで、辞めようかなと思った30代があって、なんとか今、40に。毎回アップデートされている感じ。よくここまで来ている。誰も後ろを付いて来てませんが、がむしゃらにやっていれば、どこかの島にはたどり着く。お仕事のジャンルを絞らず、全力で全部やる」と自身の仕事観を語っていた。
報知新聞社