城福主将の悲願と「引退」、9年後の「帰還」、ヴェルディ監督就任「誓いの言葉」と10日後の王者との一戦【2025年Jリーグ「台風の目となる」城福ヴェルディ】(2)
■「ヴェルディをまたJ1の舞台に…」
まだコロナ禍の影響が抜けていなかった(スタンドでの声出し応援は禁止だった)2022年6月、堀孝史監督が率いていたヴェルディは「泥沼」に落ち込んでいた。5月から7試合勝利がなく、4分3敗。3試合連続引き分けに終わったグルージャ盛岡とのホームゲームの後、クラブは監督交代を決断、翌6月13日に城福監督の就任を発表した。 5日後には、レノファ山口とのホームゲームがある。15日に初練習をこなした後、記者会見に臨んだ城福監督はこう語った。 「ヴェルディをまたJ1の舞台に連れていきたい」 「目の前の試合で勝ち点3を取ることに集中していくが、『新しいヴェルディ』を構築するスピードを上げる。現在の攻撃力を削らないで、いかに守備力を上げるかという考え方より、さらに攻撃力を上げたい。攻撃力が守備力を凌駕するようなサッカーをしたい。近年の流行であるつなぐサッカーのなかで、リスクを背負い、全員が走って勝点をもぎ取る、そういうイメージはできている」
■合言葉は「前からのプレッシャーと…」
私が「城福ヴェルディ」をスタジアムで見たのは、その1週間後、6月22日の第102回天皇杯3回戦、等々力競技場での川崎フロンターレ戦だった。ヴェルディは、その4日前に行われた城福監督の初戦で山口に3-0で快勝していた。エースの佐藤凌我が2点を取り、山口のシュートをわずか3本に抑えての完勝だった。「前からのプレッシャーと奪ってからの裏への飛び出し」が「合言葉」だった。 そのサッカーを、ヴェルディはJ1王者川崎フロンターレを相手にしても貫いた。前半39分、相手のパスをインターセプトした佐藤がそのままドリブルで決めた1点で、1-0で勝利をつかんだのだ。「腰が引けた試合はしたくなかった。取り組もうとしていることに手応えがつかめてきている」。城福監督はそう語った。
大住良之
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