アップル新型iPhone SEとiPad、来年早期リリース準備-生成AI機能も
(ブルームバーグ): 「iPhone 16」を先月発売したばかりの米アップルは、来年の早い時期に低価格版「iPhone SE」と新型「iPad」を披露する準備を進めている。
事情に詳しい複数の関係者によると、新たなエントリーレベルモデルとなるiPhone SEの生産開始が近づいている。非公開情報を理由に関係者が匿名で明らかにしたところでは、アップルはほぼ同時期のリリースに向け、新たなiPad Airとキーボードの製造も目指しているという。
iPhone SEのアップデートは5G機能が追加された2022年以来となる。新モデルではホームボタンがなくなる。
iPhone SEのアップデートは、アンドロイド端末との厳しい競争に直面する中国など低価格スマホ市場でアップルの支えとなる見通しだ。現行モデルの価格は429ドル(約6万1600円)と、標準的なiPhoneより数百ドル安いものの、多くの競合モデルと比べると高い。SEを上位機種に近いデザインにすることで価格重視の消費者を引き付け、華為技術(ファーウェイ)や小米などに奪われた市場シェアを取り戻せる可能性がある。
新型SEは、iPhone 16や昨年のiPhone 15の上位機種で作動する新たな生成AI(人工知能)プラットフォーム「Apple Intelligence(アップルインテリジェンス)」をサポートし、iPhone 14と似た外観になる見込み。
アップルの広報担当者はコメントを控えた。
iPad Airの新モデルは内部の改善に重点を置く。Appleはまた、11インチと13インチの新型Air向けに「Magic Keyboard」のアップデート版も準備している。
アップルはPC(パソコン)「Mac」のラインアップも一新する。Mac miniとMacBook Pro、iMacが年内にアップデートされる見通しで、いずれもM4チップとApple Intelligenceを搭載する。