オトク度が大幅アップ! スマホ通信料金「ステルス値下げ」が過熱する背景は?
法林 11月1日から「LINEMO」の「LINEMOベストプランV」がスタートしています。こちらは月額2970円で30GB、そして国内通話は1回5分まで無料というahamoを意識した料金プランになっています。 LINEMOはLINEのメッセージや音声、ビデオ通話でデータ通信容量を消費しないのが特徴。仮に30GBを消費した場合でも、LINEの通信速度が制限されることもありませんので、LINEヘビーユーザーにオススメです。 ――今月から「ワイモバイル」もオトク要素がアップしたそうですが、こちらは? 法林 既存の料金プランである「シンプル2 M/L」が対象となる「データ増量オプション」の内容が改定されました。これにより最安で月額2178円(8ヵ月目以降は2728円)で毎月30GB利用できますが、「PayPayカード割」「おうち割 光セット」への加入条件があるので、そこは必ず確認しましょう。 ただ、ワイモバイルは現在10周年キャンペーン中で、MNPなら最大で3万6000円相当のPayPayポイント還元のキャンペーンを実施しています。ahamoやLINEMOもキャンペーンが強力で、各ブランド間で熾烈(しれつ)な競争が行なわれています。 ――ところで今回、新料金プランや改定を行なったのはキャリア本体ではなく、サブブランドばかり。キャリアはもうオトクじゃない? 法林 キャリアをオトクに活用できるユーザーには条件があります。データ通信容量は無制限を希望、家族で加入、キャリアの提供する光回線や電気・ガスを同時に契約したり、Netflixやアマプラなどのエンタメサービスにキャリア経由で加入することで大幅な割引となります。 しかし、これらのサービスを必要としないユーザーにとってはサブブランドのほうがオトク要素は大きく、キャリアでもサブブランドへの移行を勧めているのが現況です。 ――今回、新料金プラン競争が過熱した背景は? 法林 若者のデータ通信量の増加です。YouTubeやTikTokだけでなく、最近ではTVerも視聴時間を増やし、20GBでは容量不足となっていました。 そこでahamoが容量を増量し、各ブランドが一気に追随したのです。そして各ブランドの新料金プランや改定が出そろった中、次に注目なのはMVNOです。価格的なアドバンテージがなくなっていますから、今後はよりオトクな新料金プランの発表に期待できます。 ――MNPの検討時はMVNOのチェックもマストですよ! 取材・文/直井裕太