「天才タマゴ」と呼ばれたミニバン! トヨタの初代「エスティマ」とは
ただ、全長は4750mmと長めでしたし、何よりも全幅は1800mmにも達しました。日本の道にはやや大き過ぎたのです。価格も決して安くはありませんでした。人気はあったのですが、日本のマーケットでは販売で苦戦しています。 一方、海外での人気も高かったと聞いていますが、2.4リッターの動力性能が非力とのこと、やはり販売的に苦戦したそうです。エポックなモデルですが、バカ売れするとは限らないのですね。 もっとも、時代は変わりました。アルファードの全長は4995mm、全幅は1850mmもあります。エスティマはけして大きくはないのです。自然に街中に溶け込むような気がします。 威圧感のあるミニバン全盛の時代だからこそ、天才タマゴのような愛らしいミニバンがウケるような気がするのは僕だけでしょうか。 ◾️トヨタ「エスティマ 2WD」 <エンジン> 形式:2TZ-FE 種類:直列4気筒DOHC16バルブ 使用燃料:無鉛レギュラーガソリン 総排気量(cc):2438 圧縮比:9.3 最高出力(ps/r.p.m):135ps(99kW)/5000 最大トルク(kg-m/r.p.m):21.0 (205.9N・m)/4000 燃料供給装置:EFI(電子制御式燃料噴射装置 燃料タンク容量(リットル):75 <寸法・定員> 全長(mm):4750 全幅(mm):1800 全高(mm):1780 ホイールベース(mm):2860 車両重量(kg):1730 乗車定員(名):7 ※ ※ ※ 初代「エスティマ」が登場した1990年には、ホンダからスーパースポーツ「CBR400RR」が発売されました。レーサーレプリカブームの集大成とも言える「CBR400RR」は、最高出力59PSを発揮する水冷・ 4サイクル・DOHC・直列4気筒エンジンを搭載し、扱いやすさでもユーザーから注目を浴びていました。
「CBR400RR」の発売当時の販売価格(税抜)は、66万9000円、年間国内販売台数は1万4000台でした。
木下隆之