ヤクルト・村上宗隆、「日本でやるシーズンは」来季が「最後だと思って」 5日の最終戦で自打球…右足親指骨折判明もV奪還への思い「チームのために自分の体を捧げたい」
セ・リーグは6日、レギュラーシーズン全日程が終了して個人タイトルが確定。ヤクルト・村上宗隆内野手(24)は本塁打王(33)と打点王(86)の2冠に輝いた。ポスティングシステムを利用して来オフのメジャー挑戦を目指す主砲は来季を「日本でやるシーズンは最後」と位置づけV奪回を目指す。また5日のシーズン最終戦(対広島、マツダ)で自打球を受け「右母趾末節骨(みぎぼしまっせつこつ)骨折」と診断され、競技復帰まで2―3カ月を要する見込みとなった。 2年ぶりの戴冠にも満足はしていない。村上が三冠王を達成した2022年以来となる3度目の本塁打王(33)、2度目の打点王(86)の2冠に輝いた。来季目指すのはあくまでもリーグ制覇。25年シーズンを〝日本ラストイヤー〟と位置づけ、意気込んだ。 「今はチームの優勝しか考えていない。日本でやるシーズンは自分の中でも最後だと思って、三冠王じゃなく、チームのために自分の体を捧げたい」 23年から3年契約を結んでおり、今季が2年目。ポスティングシステムを利用した米大リーグ挑戦は来オフとなるもようだ。プロ7年目の今季は全143試合に先発出場し、打率・244。チームがリーグ5位に苦しむ中、自身も4番以外の打順を打つなど苦しみながら進んできた。主砲として勝利を追い求めてきたからこそ、タイトル獲得の喜びと悔しさが同居する。 「諦めずにというか、悪いときもしっかり向き合ってきたところだと思うし、結果としてよかった。いろいろな部分で思い描いたような結果ではなかったので、間違いなく見直す必要がある」 オフシーズンは苦難からのスタートとなる。5日のシーズン最終戦(対広島、マツダ)の五回に右足親指に自打球を受け、試合中に広島市内の病院に直行。この日球団から「右母趾末節骨骨折」と発表され、競技復帰までに2―3カ月を要す見込みだ。 11月に開催される「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」の日本代表にリストアップされていたが選出は見送られる可能性が高く、出場は絶望的。それでも「まだ諦めることじゃないし、治療もできる限りのことはやりたい」と力を込めた。 来季は勝負の年。仲間と歓喜の瞬間を味わうべく、頂点だけを目指す。(赤尾裕希)