【速報】新型CB400への布石!? ホンダモーターサイクル上海が中型バイクの販売に進出、300~500ccモデルを主導へ
2023年12月に中国での大型二輪事業の強化のために設立されたホンダモーターサイクル上海が、新たに中型モデルの販売や企画を主導することが発表された。これにより、300~500ccの中型モデルも中国でも強力な販売体制が構築されることになる。 【画像】新型CB400の予想CGなど関連画像をギャラリーで見る(7枚) 文/Webikeプラス 市本行平
中国生産の中型モデルが魅力アップへ
新型CB400とウワサされる並列4気筒エンジンのニューモデルは、中国をメインとする500ccモデルを日本向けに400cc化すると予想されている。これと呼応するかのように500cc以上の大型車の輸入と販売を手掛けるホンダモーターサイクル上海が12月に設立されたのは記憶に新しい。 さらにこの8月に、ホンダモーターサイクル上海が300~500ccの中型二輪車の販売も行うことが発表され、商品戦略にも携わることが明らかになった。これに当たり、中国で中型クラス以下のモデルを生産販売する五羊ホンダと新大州ホンダが、ホンダモーターサイクル上海に出資する。 設立の段階ではホンダモーターサイクル上海は、ホンダの現地法人が100%出資していたが、今回の連携で五羊ホンダが24.5%、新大州ホンダが24.5%、ホンダが51%という出資比率に変更。五羊および新大州ホンダの生産する中型モデルの販売ネットワークも構築されることになる。 狙いは、輸入販売が主となる500cc以上の高額な大型モデルだけでなく、現地生産される手頃な中型クラスもファンモデルとして強力に販売を推進することだろう。不景気下の中国では中型モデルへの注目度が高まっており、魅力アップと戦略価格の実現に向けて体制を再構築するのだ。
すでにCB400FやNX400が現地生産化
ホンダは以前から中国で400XやCB400Fを現地で生産販売している。2024年にはCB400Fが外観をCB500ホーネットと同じスタイルにモデルチェンジし、400XはNX400にリニューアルされた。また、従来から販売されていたCBR500Rに加え、新型CBR400Rもラインナップに加えている。 カワサキが中国で発売するNinja400などの2気筒モデルが人気となっており、これに対抗していると考えられるが、ホンダモーターサイクル上海のラインナップ拡大も見越しての動きだろう。そして、これら並列2気筒400ccを布石に今度は4気筒400ccモデルの発売も期待したい。 というのも、カワサキのZX-4Rが中国で高い注目度を集めており、不景気ながら販売も健闘しているという背景がある。ホンダは、五羊ホンダや新大州ホンダの生産インフラを活用することで、より迅速かつ低コストで魅力的な並列4気筒モデルをリリースできるだろう。 そして、要の商品戦略にホンダが51%出資するホンダモーターサイクル上海が関われば魅力的なグローバル商品に仕上げることも可能なはず。様々な状況が新型CB400登場に向けて整ってきており、その発表を待つばかり。ぜひ続報に注目して欲しい。
市本行平