インスタが対照的ANAとJAL 「男性フォロワーが多くなる傾向」「顧客獲得に繋がりやすい」効果の違いをマーケティング専門家が解説
《ANAとJALの違いってインスタみれば一目瞭然だと思う》 大手航空会社のANAとJALのインスタグラムの運用方針の違いが、いまXで話題を呼んでいる。 【写真】「幻想的な美しさ」JAL奇跡の1枚 冒頭のポストでは、2社のInstagramの投稿写真が1枚ずつ並べられている。 まずANAは、CAやグランドスタッフ、人気タレントなど「人」の華やかさをアピールする投稿が目立つ。 2022年4月19日を境に「人」の投稿が増え、CAが数人で音に合わせダンスを踊ったり、フライト先での旅行を楽しんでいたり、GENERATIONS・白濱亜嵐やYouTuber・コムドットなどの人気タレントを広告モデルに起用したりと、目を惹く内容が特徴だ。 翻ってJALは、機体が駐機する空港や国内外の絶景スポットなど「場所」の投稿がメイン。Instagramを開設した2015年から運用方針はブレておらず、見た人は「旅行に行きたい!」と思わされる。 「かつてJALはCMに嵐を起用していましたが、グループの活動休止後、2018年からはドジャースの大谷翔平選手とサポート契約を締結。世界でも人気を誇る大谷選手を起用したことで、広告効果はさらに大きくなったでしょう。 それに対抗するように、ANAは2024年4月からドジャースと契約を結んでおり、その金額は年10億円を下らないと言われています。ドジャースタジアムでいちばん広告料が高いとされるバックネット横にも広告を掲げています。 ライバル同士、大谷をめぐって熾烈な争いをしています」(週刊誌記者) 両極端の2社の投稿内容に、Xではさまざまな意見がポストされている。 《ANAは飛行機内の旅を、おもてなし、JALは旅行そのものを、おもてなし》 《ANA派だけど、ポストを見て旅行に行きたくなるのはJAL》 《ANAの雰囲気の良さが際立つ。笑顔って大事》 《JALのはもうちょい加工感減らしてもらいたい…》 《ANAのこのキャバ感はなんだろう。。》 本誌は、テレビ局や企業のSNSコンサルを務めるなど、SNSマーケティングに詳しい「株式会社ハマジ」の竹内淳氏に、2社の運用の違いについて話を聞いた。 「採用に特化しているか、利用客に特化しているかの違いが表われています。ANAの場合、『CAや整備士はこんな感じですよ』と社内の雰囲気などが分かりやすく、Instagramのプロフィール欄には、採用ページへのリンクが載せられているなど、求人に力を入れていることが分かります。 しかし、綺麗な女性スタッフのダンス動画や旅行風景の投稿など、女性が登場する投稿が多いので、ANAを利用するというよりも、投稿を見たいだけの男性フォロワーが多くなる傾向にあります。 それに対してJALは、利用者目線で情報を伝えていて、観光地の綺麗な写真やおすすめスポット紹介など内容に一貫性があります。『この県に行ってみよう、あの国に行ってみよう』と幅広く共感を得られるので、顧客獲得に繋がりやすいでしょう。プロフィール欄にも『旅の思い出やお気に入りの動画を#FlyJAL をつけて投稿してください!』と表記されているように、利用者に訴求していることが分かります。」 今後、SNSでの覇権争いはどちらに軍配が上がるのか。
【関連記事】
- 【写真あり】JAL“初の女性社長”鳥取三津子氏 現役社員が明かす「同僚の評判」とCA時代からの「トップシークレット」
- 【写真あり】「におい嗅いだ」「着用した」CAエプロン盗んで逮捕されたピアニスト、Xで見せていた「ANA愛」
- 【写真あり】JAL機事故で「ペット問題」注目のなかスターフライヤーが「客室まで一緒」サービス拡大も緊急時は「機内に置いていって」に議論噴出
- 【写真あり】「すぐに1000億円の元とれそう」ドジャース、木下グループとパートナーシップ契約…日本企業1カ月で7社参入「エンゼルス哀れ」の声も
- 【写真あり】空飛ぶクルマ、大阪万博ではただの「デモ飛行」…繰り返された「飛ぶ飛ぶ詐欺」で吉村知事に大きすぎるダメージ