「白蛇」描いた大絵馬奉納 八戸・御前神社
八戸市小中野8丁目の御前神社(浪打磐根宮司)で26日、来年の干支(えと)「巳(み)」を描いた大絵馬が奉納された。制作したのは八戸工業大感性デザイン学部4年の上原子創太さん(22)。若々しい感性で描いた「白蛇」が、新しい年の到来を待ちわびている。 神社では2001年から干支の大絵馬を作成。上原子さんが境内の作業場で約2週間かけて完成させた。学生が手がけるのは初めてだという。 縦2・4メートル、横3・6メートルの大きさ。縁起が良いとされる白蛇のうろこが光に反射して鮮やかに輝く様子や、愛らしさと神秘的な雰囲気が出るようこだわった蛇の顔などを、アクリル絵の具で丁寧に表現した。 絵馬右側の「日彩幸和」は上原子さんの造語。「日々の彩り、豊かさ、楽しさなど、何気ない幸せに感謝して過ごせますように」という願いを込めている。 26日は神社で奉告祭が行われ、上原子さんは「来年は就職する年。当たり前の日常に感謝し、毎日新しい発見があるような1年にしたい」と笑顔を見せた。大絵馬は31日に現在の「辰(たつ)」から掛け替えられる。
デーリー東北新聞社