アメリカの強化試合5戦でデュラントは全休も、指揮官は「彼を代えることは考えていない」
7月23日(現地時間22日、日付は以下同)。アメリカ代表はロンドンでドイツ代表とのエキシビションマッチ最終戦を92-88でモノにし、パリオリンピック前の強化試合を5戦全勝で終えた。 【動画】アメリカとドイツの強化試合ハイライトはこちら! 21日の南スーダン代表戦に101-100で辛勝したアメリカは、昨年の「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の準決勝で敗れた相手と激戦を演じ、終盤にレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)が11得点を奪う爆発でW杯王者をねじ伏せることに成功。 レブロンは計20得点に6リバウンド4アシストと躍動。さらにジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)が15得点5アシスト、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)が13得点、アンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)が11得点、ドリュー・ホリデー(ボストン・セルティックス)が10得点6リバウンド4アシスト、アンソニー・デイビス(レイカーズ)が10得点7リバウンドで続いた。 今週末からパリ五輪がスタートするのだが、ケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)はドイツ戦も欠場し、エキシビションマッチ5試合すべてで欠場。6月中旬のワークアウト中に右ふくらはぎの肉離れを負った男は、day-to-day(その日のコンディション次第)と報じられていた。 当初ロンドンで行われる2試合のうちどちらかで出場する予定だったのだが、現在はフランスへ到着後の練習で、戦列復帰までに何度かコンタクトありの練習やスクリメージ(練習試合)でプレーしていくことになる。 そのため、グループCの予選ラウンド初戦のセルビア代表戦におけるデュラントの出場ステータスは微妙。ただし、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ/ウォリアーズ)は「ケビンを代えることなど全く考えていない。彼が試合へ出場することを願っている。ただここまでうまくいっていないだけ」と話している。 デュラントはウォリアーズ在籍時にカーHCの下で3シーズンをプレーしてきた。その期間もケガで離脱していたことがあったが、指揮官のデュラントに対する信頼は揺るがない。 「彼は欠場しても、すぐに戻ってきた。彼はそういう男なんだ。それに歴代で最もスキルが備わった選手の1人でもある。だから我々としては彼が復帰してくれることを願っているし、彼ならこのチームへ迅速にフィットできると私は見ている」 パリ五輪に向けて、デュラントのコンディションは気になるところだが、強化試合で何度か苦しむ展開に陥りながら勝ち切ってきたことは、アメリカ代表にとっていいテストになったことだろう。
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