ITADAKI 2024 SPインタビュー! REG☆STYLE × 若手ダブルダッチャーが語る“ダブルダッチの未来”
──逆にikkyonは、ITADAKIが始まった2021年が大学1年生にあたる年ということで、ikkyonから見たITADAKIってどうですか。 ikkyon いやもう、めっっっちゃくちゃ羨ましいですよ(笑)。 高校生のときは「DOUBLE DUTCH ONE’S*」に挑戦してもとても勝ち上がることはできなかったんで、当時はバトルをしたい気持ちがあっても、モチベーションを保てたり、目指せる場所は少なかったんですよ。 *DOUBLE DUTCH ONE’S:ダブルダッチシーン“最高峰”と謳われる1on1バトルイベント。2022年にはKO-YAが決勝大会優勝に輝いた。 ikkyon それで高3のとき、「跳龍門」という1on1のビギナーズラックイベントの高校生版を開催させてもらったこともありました。バトル人口も増えてきて、だけどなかなか目指す場所が少ない。そこをITADAKIという大会が風穴を開けたことで、一気に高校生シーンが盛り上がった気がします。 それこそ初回とかは本当に羨ましいな、もう一度高校生やりたいな、と思いながらスタッフをやっていました(笑)。
“未来”をつくる
──さて今年で4回目を迎えるITADAKIですが、今回から新たな試みとして、ダブルダッチ部のない高校でチームを作り、ITADAKIに出場してもらうという取り組みが動いているんですよね。 KO-YA そうなんです。ITADAKIという大会を作っていくなかで、一つは高校生が本気で目指せる、輝ける舞台を作りたいという思いがあります。ただそれだけでなく、ITADAKIが掲げるもう一つの願いは「ダブルダッチの普及」。 さっきもikkyonとKOKOROが言ってくれていましたが、まだ高校生世代がダブルダッチを始められたり、続けられる環境が十分に整っているわけではないと思います。 もっと活躍できる場面や所属団体を増やしていきたいという思いがあり、ITADAKIでは、その普及に取り組もうという動きを少しずつ進めています。 その中の動きで、まずはワークショップに行ったことがあったりと繋がりがある高校に「良かったらチャレンジしませんか」と働きかけてみて、興味がある子たちでチームを結成し、ITADAKIに出場してもらうという。 ITADAKIには昨年から「STEP UP 部門」という競技歴1年未満の子たち限定*の部門ができたので、そこに出場してカマしてもらえるよう、定期的に足を運んで指導などをしています。 *正確には「メンバーの過半数が、ITADAKI開催日時点でダブルダッチを始めてから1年以内の選手で構成されているチーム」。詳細はオフィシャルサイトを参照のこと。 KOKORO その一つに、私とREG☆STYLEのKEITAさんの母校である都立雪谷高校での活動もあります。みんなすごくフレッシュで、素直に楽しんでくれている姿に刺激をもらっています。 KOKORO 私が雪谷高校に入学した当時、KEITAさんをはじめ何人かのダブルダッチの先輩の出身校であることを知って、部活動を立ち上げられたらいいな~と思ったこともあったのですが、なかなか難しくて。 まさか思い入れのある母校からチームが生まれることは嬉しいですし、母校の中庭で練習している光景がどこか不思議だし、エモーショナルな気持ちにもなります。 ここでロープが回っているのが嬉しいな、と思いましたね。