アメリカ人でも仕事と私生活の両立は難しい?…よりよい「ワーク・ライフ・バランス」を実現する15の習慣
ワーク・ライフ・バランスを実現する習慣
英語メディアで良好なワーク・ライフ・バランスへの指南がいくつも紹介されているのは、多くの人が関心を寄せていることの表れだろう。 例えばビジネスニュースデイリーは「完璧なワーク・ライフ・バランスはない」というのを前提に、「健康第一になること」「朝起きるのが辛くないほど、刺激的で好きな仕事に就くこと」を推奨している。 そして、「オフラインになることを恐れず、長期休暇をしっかり取ろう」とも述べている。 先述のフォーブスの記事でも、専門家が良好なワーク・ライフ・バランスを保つ方法を紹介している。「めまぐるしい世界でより良いワーク・ライフ・バランスを実現するための15の習慣」の概要はこちら。 (1) 定期的に体を動かすことを習慣にする(ウォーキング、自転車通勤、ジョギング、ヨガなど)。 (2) できるだけ頻繁に外に出る。朝、太陽の光を浴びながらコーヒーを飲むだけでも良い。 (3) 適切な睡眠時間を確保する。毎日同じ時間に起床、就寝する。就寝1~2時間前はスマホなどを見ない。 (4) 栄養のある食べ物を食べる。 (5) スマホの電源を切って、趣味やリラックスのための時間を作る(読書、映画鑑賞、マインドフルネス、ランニング、5分程度の深呼吸や瞑想、お風呂タイムを楽しんだり森の中を歩いたりなど)。 (6) 過去や将来のことを考えるのではなく、今この瞬間を生きようとする。 (7) 未来の自分に手紙を書く。自分の精神的に強い部分や感謝していることをいくつかリストアップし、物事がうまくいかなくなった時に読み返す。 (8) 完璧主義はストレスに繋がる可能性あり。不完全さを受け入れる。1番になる必要はない。まぁ良し、ぐらいでちょうどいい。
できるものから始めてみよう
(9) 仕事とプライベートにはっきりと境界線を引く。オフィスを離れたら仕事をせずメールもチェックしない。家族との時間もしくは一人の静かな時間を楽しむ。 (10) 一緒にいて気分が良くなる人、前向きでサポートしてくれる人と付き合う。会うと生気を吸い取られる人との時間を避けるか制限する。 (11) 自分にとって優先事項でないことを断る。人を助けるのは良いことだが、時には自分の優先順位と折り合わない場合もある。その時は優しくもしっかりとNo(もしくは今はダメ)と言おう。 (12) 無駄な時間を排除する。SNSを見ていて気付いたら30分過ぎていたなんてざら。アプリの通知機能をオフにし、ニュースのチェックなど必要な時だけSNSをチェックする。 (13) 自分の時間を貴重な資産として使う。例えば必要ではないと思う会議に出席を求められたら「私はこの会議に出席するのにふさわしくないと思います」、または「私は会議に価値を加えることができるとは思いませんが、後でメールで要約を見るのを楽しみにしています」と言ってみる。 (14) 在宅勤務の場合は、仕事中はそこに行き、仕事が終わったらそこを離れる専用の作業スペースを作る。 (15) 良いバランスを取るのは一度だけのことではない。一度達成したらそれで終わりというものではなく、人生における長い旅のようなもの。これらの良い習慣を築き、維持するために常に努力する必要あり。 以上、中には「こんなのできない」と思う事柄もあるかもしれないが、「完璧でなくて良い」という教えのもと、できるものから始めてみるというのも良いだろう。 また、「もしかして五月病?」と感じている人がいたら、同じような悩みを抱えているのは自分一人だけではなく世界共通の悩みであることを思い出し、気持ちの切り替えができると良いだろう。
安部 かすみ(NY在住ジャーナリスト/編集者)