大谷翔平 移籍後初サヨナラ打 首位打者1日で奪い返した 祝福のウオーターシャワーに笑顔
「ドジャース3-2レッズ」(19日、ロサンゼルス) ドジャースの大谷翔平選手(29)は19日(日本時間20日)、本拠地ドジャースタジアムで行われたレッズ戦で移籍後初めてサヨナラ打を放った。同点の延長十回2死一、二塁から右翼線へ決勝適時打。ナインから祝福のウオーターシャワーを浴びた。チームを3連勝に導き、自身は21度目のマルチ安打で首位打者の座を奪い返した。 【動画】見事なサヨナラ打で歓喜のシャワー!テレビカメラの画面も水浸しwww キラキラと輝く水しぶきの向こうに大谷の笑顔があった。移籍後初のサヨナラ打。ペットボトルや給水タンクの水のシャワーを全身に浴びた。フィールド上にできた歓喜の輪。その真ん中に背番号17がいた。 カリフォルニアの太陽が燦々と降り注いだ日曜日のデーゲーム。満員御礼5万2656人が埋めた本拠地を熱狂させた。 同点の延長十回2死一、二塁。カウント1-2と追い込まれた状況で守護神ディアスが投じた151キロの内角低め直球をコンパクトに振り抜いた。「長打ではなくて、単打をしっかりと打つ。そういうバッティングだった」。低いライナー性の打球が右翼線際に落ちる。チームを3連勝に導く殊勲の一打となった。 大谷のための4連戦。初戦の16日は自身をモチーフにしたボブルヘッド人形が配布され、チケットが完売した。ロサンゼルス市が5月17日を「大谷の日」に制定したと発表した第2戦でホームランを打った。そして、シリーズ最終戦は劇的なサヨナラ打だ。 「特別な週末だったかなと思います。ボブルヘッドデーに関しては打てなかったので、それ以降はしっかり打ちたいなと思っていたので、こういう形で打てて良かった」 八回の打席では快足を生かした一塁内野安打。出場47試合で21度目のマルチ安打を記録し、前日に失った首位打者の座を奪い返した。 打率・353、長打率・658はともに両リーグ1位の数字だ。二刀流の活躍で自身2度目のMVPを獲得した昨季は打率・304、長打率・654。今季は打率の高さが際立っている。 「どの打席も基本的なことは変わらない。ボール球を振らずにストライクを振って。その作業自体は変わらないですけど、その状況に合った打撃はあると思うので、それができれば必然的に率も残るかなと思ってます」。打者専念の1年。大谷が確固たる自信を持って打席に立ち続けている。