両家の初顔合わせの日、姑は不機嫌?理由は「推しの生配信」!まさかの嫁と姑がアイドル同担だった!?【作者に聞く】
両家の顔合わせの日、婚約者・莉子の態度が急変した!何かと思えば、推しの生配信(アーカイブなし)が始まるという。リアタイで推しを監視したいけれど、顔合わせのために我慢!顔合わせの場所へ向かうと彼のお母さんは不動明王のような顔をして立っていて…!?嫁と姑がまさかの同担だった、篠原知宏(@shinoharatt)さんの「嫁姑の推し活」を紹介するとともに制作の経緯を聞く。 【漫画】嫁も姑もなんか変!?その理由は? ■「ファン」よりも強い熱量で時間も労力もそれに伴う金銭もいとわない――それが「推し活!」 「推し」「推し活」という概念はさまざまなコンテンツに普及し、「ファン」と同意のような言葉として扱われている。しかし、本来の「推し活」とは「推しのためにできることは何でもしてあげたい!」という強い熱量が根底にあり、時間も労力もそれに伴う金銭もいとわない、強いひたむきな愛をいう。 両家初顔合わせの日、移動中に「推しの生配信ライブ」のお知らせがきた。配信はちょうど会席の時間とぴったり。莉子はリアタイしたい気持ちを必死で抑え、妹に画録を頼んだ。挨拶を交わした彼の母親は、不動明王のようにしかめっ面をしていて、態度もそっけない。 会食の中、12時の時計が鳴った。莉子は様子がおかしい姑がお手洗いへ立ったのを見て、あとを追う。なぜなら、姑の様子のおかしい理由に心当たりがあったからだ。莉子が向かったのはトイレではなく、人気のない中庭。そこには、お手洗いに行ったはずの義母の姿があって…!? ■解像度にこだわったら、セリフ量の多い漫画に!こんなにセリフを書いたのは初めて(笑) ――「嫁姑の推し活」を描いたきっかけを教えてください。 自分自身推し活をしていて、その中で感じた楽しさやあるあるを描きたいと思ったのがきっかけです。界隈によりますが推し活をする人たちの年齢の幅広さも魅力に感じたのでそこも描きたいと思い嫁姑にしました。 ――嫁と姑が同担という驚きの展開でした。キャラクター設定でこだわったところはありますか。 仲がよい嫁姑ということで2人が並んで「かわいらしいな」と思ってもらえるように設定しました。姑のアケミは表情はキリッとしてますがフォルムは小さめ、莉子はとにかくかわいく描くということにこだわっています。 ――「推し活」に生きる人たちから多くの共感を得ていますが、 セリフはどのように意識して作っていますか? 自分自身の経験や周りで推し活している友達の発言を見て、とにかく解像度にこだわりました。こんなにセリフ量の多い漫画を描いたのは初めてです(笑)。 ――連載から書籍化となりました。新書の見どころを教えてください。 A5版の紙書籍ということで大きい紙面で見られる本編と、描き下ろしの30ページをぜひ見ていただきたいです! ――読者の皆様にメッセージをお願いします。 いつも読んでくださりありがとうございます!おかげでこの度、紙書籍化が決まりました。コミックで見る嫁姑もひと味違うと思うので、30ページの描き下ろしと合わせて、ぜひお手に取っていただけるとうれしいです! 姑と嫁が、まさかの同担!その熱量は高く、旦那を差し置いて仲良しな姑嫁。本作は2024年10月31日(木)に書籍発売が決定した。ユーザーからは、「毎回旦那さんのツッコミが最高!」「世界の嫁姑問題がこれで解決しますように」などの声が届く。見ているだけで、推し活が楽しくなってくる作品である。 取材協力:篠原知宏(@shinoharatt)