外国人アーティストに厳しい日本が変わる?――“興行ビザ”緩和、大物の「全国ツアー」に期待 厳格化の裏には“不法就労”
日テレNEWS
日本政府は1日から、外国人アーティストが来日する際の興行ビザの要件を、大幅に緩和しました。これにより、大物アーティストの全国ツアーや、注目の新人アーティストの招へいに期待が高まっています。これまでは、なぜ要件が厳しかったのでしょうか?
■韓国メディアで「日本市場の開放」
有働由美子キャスター 「『1億2000万の日本市場 韓流に完全開放』。1日、韓国の大手メディアに躍った見出しです。この日から日本政府は、外国人アーティストが来日する際の興行ビザの要件を大幅に緩和しました」 「これにより、K-POPに限らず世界の大物アーティストの全国ツアーが実現するかもしれない、注目の新人アーティストに会えるかもしれない、という話です」
■「興行ビザ」要件緩和で何が変わる?
小野高弘・日本テレビ解説委員 「これは前向きな話です。『大物アーティストの全国ツアー』については、アーティストの方の滞在日数の話です。これまではアーティストの方が日本に来た場合は15日以内ですよ、ということを要件の1つにしていました」 「これを緩和して30日までいいことにしましょう、というものです。すると『全国ツアーをやって回ろう』というモチベーションも生まれてくるかもしれません」 有働キャスター 「地方でもやっていただけるかもしれません」 小野委員 「『注目の新人にも会えるかも』というのは、アーティストの方の活動期間の話です。興行ビザで日本に来ていただく方は2年以上の活動経験が原則としてないとダメですよ、ということでしたが、これも緩和されます」 「日本で実績ある団体が招くなら経験を問わない、となります。新人グループでも『注目だから今のうちに日本に呼ぼう』というとこもできます。会場も要件が厳しかったのですが、立見席でもいいことに、飲食物の有償の提供もOKになります」 「すると、いわばライブハウスのような所もOKになります。新人さんたちがライブをやるにはうってつけの場所ということになります」