佳子さまのギリシャ訪問で注目、気品あふれるギリシャ「ロイヤルファミリー」…佳子さまと同年代の王女と王子も!
秋篠宮家の次女・佳子内親王殿下のギリシャご訪問で注目されるギリシャ。佳子さまの外国公式訪問は3回目。初めての外国公式訪問は2019年9月、国交樹立150周年を迎えたオーストリアとハンガリーへ。2回目は2023年11月、外交関係樹立150周年を迎えたペルーへ。 【写真】美しく、気品あふれるギリシャ・ロイヤルファミリー 3回目となるギリシャご訪問は、外交関係樹立125周年および「日本・ギリシャ文化観光年」の機会に同国から招待されました。5月25日に東京を出発、ロンドン経由でアテナに到着。記念式典でお言葉を述べられたり、カテリナ・サケラロプル大統領を表敬訪問されたり、6泊8日の日程で国際親善に取り組まれました。
ギリシャ王国からギリシャ共和国へ
現在のギリシャは共和制国家ですが、マリー・シャンタル王太子妃やマリア=オリンピア王女など「ギリシャのロイヤルファミリー」の動向がメディアで紹介されることがあります。1974年に君主制が廃止され、ギリシャ王家の人々はギリシャ国外で生活していますが、現在もギリシャ王家としての称号を名乗り続けています。 まずは、近代に成立したギリシャ王国の歴史を振り返ってみましょう。オスマン帝国から独立を果たしたギリシャは、1832年にギリシャ王国となりました。初代国王は、ドイツのバイエルン地方を発祥とするヴィッテルスバッハ家のオソン1世。ギリシャは独立したとはいえ、欧州列強国の保護国に過ぎず、オソン1世は国内の支持基盤を確立することはできませんでした。 オソン1世が廃位された後、欧州列強国はデンマーク王室のグリュックスブルク家から国王を選出しましたが、政変が相次ぎました。2代目の国王ゲオルギオス1世は暗殺され、その後の国王たちも亡命生活を余儀なくされました。1974年、国民投票によって君主制が廃止され、ギリシャ王国は8代目国王コンスタンティノス2世でピリオドを打ちました。 コンスタンティノス2世は、スペインのソフィア王妃(前国王フアン・カルロス1世の夫人・現国王フェリペ6世の母)の弟。イギリス国王チャールズ3世とは、ともにギリシャ王ゲオルギオス1世曽孫という間柄で、ウィリアム王太子の名付け親になりました。コンスタンティノス2世の夫人であるアンナ=マリア王妃は、前デンマーク女王マルグレーテ2世の妹にあたります。 2023年1月10日、コンスタンティノス2世はアテネにて82歳で崩御。葬儀には、ヨーロッパの王族が多く参列しました。 コンスタンティノス2世とアンナ=マリア王妃の子供は3男2女。ギリシャの王位継承は男子優先制なので、第2子のパウロスが生まれるまでは、第1子のアレクシア王女が王太子でした。コンスタンティノス2世の崩御により、長男のパウロス王太子がギリシャ王室第9代当主の座に就きました。