都議や市議名義、偽造マイナカードでスマホなど詐取か 男を追送検
東京都議の個人情報を悪用した偽造マイナンバーカードを提示して携帯電話をだましとったなどとして、愛知県警は20日、自営業松尾裕也容疑者(40)=名古屋市東区白壁3丁目、詐欺罪などで起訴=を詐欺容疑などで追送検したと発表した。 県警によると、松尾容疑者は2024年4月、名古屋市内の携帯ショップで都議名義の偽造マイナンバーカードを提示して機種変更を申しこみ、スマホ1台(販売価格約22万円)をだまし取った疑いがある。また23年12月には、千葉県船橋市議名義の偽造マイナカードで銀行口座をつくり、キャッシングした約100万円をインターネットバンキングで自分名義の口座に振り込むなどした疑いもある。スマホが不通となった都議が警視庁に相談するなどして、被害が判明した。 松尾容疑者は、「(スマホの)新規契約時は本人確認が厳しいが、機種変更であれば写真付きの身分証明書を提示するだけで最新機種が手に入る」などと供述しているという。 県警は、松尾容疑者が議員のホームページで公表されている個人情報をもとにマイナンバーカードも偽造したとみて調べている。(奈良美里)
朝日新聞社