経団連の十倉会長、ホンダと日産の統合協議「歓迎すべきこと」 国際競争力強化に期待
経団連の十倉雅和会長は23日の定例記者会見で、ホンダと日産自動車の経営統合に向けた協議入りについて、「歓迎すべきことだと思う。この話し合いが順調に進むことを期待している」と述べ、両社の決定を高く評価した。 十倉氏は、一般論だとした上で「自動車産業を巡る環境が大きく変わり、100年に一度の変革とも言われている。特に電気自動車(EV)に関しては競争が激しい。日本が得意にしてた東南アジア市場も(米国、中国勢の攻勢で)競争が厳しくなる」との見解を示した。 日本の自動車産業については、「日本経済を引っ張る一大産業クラスターであり、まさに基幹産業」と強調。この上で、「各社の強みを生かした活発な連携や業界再編で、技術革新や国際競争力の強化が効率的に進むと思う」とホンダ・日産の統合に期待を寄せた。(佐藤克史)