東京Vが破竹の4連勝!J1で21年ぶり快挙! パリ五輪FW山田楓喜が今季3度目の直接FK弾
[9.22 J1リーグ第31節 東京V 2-0 鳥栖 味スタ] J1リーグは22日、第31節を各地で行い、東京ヴェルディがサガン鳥栖に2-0で勝利した。前半19分にFW山田楓喜が今季3度目となる直接FKのゴールを決めると、後半36分にはCKの流れからMF翁長聖が追加点。J1リーグでは2003年以来21年ぶりの4連勝を果たし、6位をキープした。 【写真】「スタイル抜群」「目のやり場に困る」“勝利の女神”のアウェー遠征に反響 ホームの東京Vは前節でJ1復帰後初の3連勝を達成。連戦中はDF谷口栄斗を出場停止で1試合欠いたのみで先発を固定して戦っており、この日も同じ11人が先発に並んだ。対する鳥栖は前節・川崎F戦で今季初の4連敗。DF山崎浩介が3試合ぶり、MFヴィキンタス・スリヴカが2試合ぶりに先発復帰した。 試合は前半18分、東京Vが先制した。DF宮原和也からのパスを受けたFW木村勇大が屈強なターンで前を向き、山﨑に引っ張り倒されてファウルを誘発。ゴール正面やや右のペナルティアーク外でFKを獲得した。キッカーはパリ五輪代表の山田。同19分、自慢の左足で放たれたボールは回転がかかったままふわりとゴール右上隅に決まった。 山田は前節・札幌戦(◯2-0)に続く2試合連続ゴールで、キャリアハイをさらに更新する今季5点目。直接FKでは開幕節・横浜FM戦(●1-2)、第4節・新潟戦(△2-2)に続いて早くも3点目となった。 ビハインドとなった鳥栖は前半30分、MF西矢健人の素晴らしいボール奪取からカウンターを仕掛けると、中盤で古巣対戦のMF中原輝が前を向き、右サイドにスルーパスを配球。これに抜け出したMF久保藤次郎が右足で狙ったが、GKマテウスのファインセーブに阻まれた。 対する東京Vは同42分、左を突破したMF翁長聖のクロスが相手に当たって跳ね上がり、これに山田が飛び込むも、左足ダイレクトシュートはミス。鳥栖は同アディショナルタイム1分、MF日野翔太が鋭いプレスバックで相手のカウンターを止め、逆カウンターを仕掛けると、久保のクロスに再び日野が反応。だが、右足シュートはマテウスの正面に飛んだ。 東京Vは後半開始時、谷口に代わってDF林尚輝を投入。すると最初のチャンスは鳥栖が作る。同4分、MF福田晃斗の右足クロスがゴール前に入ると、これを日野が倒れ込みながらも収め、最後はFW富樫敬真が右足シュート。だが、これは大きく枠を外れ、日野のDF千田海人との接触もファウルとはならなかった。 一方の東京Vは後半9分、DF綱島悠斗が高い位置に出てボールを狩り取ると、背後へのフィードに木村が抜け出し、左足シュート。だが、GK朴一圭の正面に飛んだ。さらに同10分には左サイドを抜け出した翁長のクロスにまたも木村が反応。しかし、相手選手がブラインドとなったか、右膝で合わせる形となったシュートは枠を捉えられなかった。 すると後半15分、両チームとも選手交代を実施。東京Vはシャドーの山田とMF山見大登を下げ、いずれも鹿島から期限付き移籍中のMF松村優太とFW染野唯月を同時投入した。一方の鳥栖は中原に代わって今夏加入のMF清武弘嗣を入れた。鳥栖は同21分、西矢のロングスルーパスからスリヴカがフリーで突破。だが、左足シュートは枠を外れた。 その後は鳥栖がMF堀米勇輝も投入したことで、清武と堀米がライン間でことごとくボールを引き出し、優位に攻撃を展開。後半30分には清武のパスから西矢が惜しいシュートも放った。 それでも後半36分、東京Vが突き放しに成功した。左CKを担ったMF見木友哉のキックは大きく左に流れたが、これをMF齋藤功佑が拾い、相手をかわして左足クロスを配球。中で反応した翁長がヘディングで突き刺した。翁長は前々節・柏戦に続いて2試合ぶりのゴールで今季4点目。ウイングバックの不動のレギュラーとしてまたも結果を出した。 その後は鳥栖が敵陣で試合を進める時間が続いたが、東京Vが最後まで集中力の高い守備を徹底し、そのままタイムアップ。2-0で勝利し、2003年のJ1リーグ1stステージ第9~12節以来となる21年ぶりの4連勝を果たした。