お年玉はいくらあげる? 新札の準備を忘れていませんか?【お年玉のマナー】人の品格マナー講師・末永貴美子さんインタビュー
お正月、親戚や知人の家を訪ねる際に知っておきたいのが、お年玉のマナーです。その昔、お正月にお供えした鏡餅を家族に分け与えるところから始まったというお年玉。いまでは、目上の人から目下の人に金一封を渡すのが一般的です。年始を迎える前におさらいしたい【お年玉のマナー】を、「大人の品格マナー」の講師である末永貴美子さんに聞きました。
目次 1.お年玉の金額の相場は? 2.お年玉で避けたほうがいい金額は? 3.ポチ袋の正しい使い方は? 4.お年玉を渡す時の注意点は? 5.子どものお年玉、お返しは必要? 6.上司のお子さんにもお年玉を渡すべき?
お年玉の金額の相場は?
一般的な相場が語られることもありますが、相手との間柄によって変わることも多いのがお年玉です。たとえば、毎年のようにお年玉を渡し合う関係なら、おのずと相場が決まってくるもの。一般的な相場を鵜呑みにするより、お互いに納得できる金額を示し合わせておいてもいいでしょう。お互いの金額に大きな差がつくようなことを避け、気持ちのよい関係を続けたいものですね。
お年玉で避けたほうがいい金額は?
「4」がつく金額や「9」がつく金額は、死や苦をイメージすることがありますので、避けたほうが無難です。また、事前に準備したという気遣いが相手に伝わるように、年始を迎える前に新札を用意しておきましょう。 意外と知られていませんが、新札とピン札は別物です。すでに使われているけれど折り目や汚れが目立たないものを「ピン札」。それに対し、発行されてから一度も使われていないのが「新札」です。新札は銀行の窓口で入手できますが、年末年始は銀行の窓口はクローズすることが多く、急に新札が必要になっても準備できない可能性があります。余裕を持ち、前もって準備しておくと安心です。
ポチ袋の正しい使い方は?
お年玉は、折りたたんだお札をポチ袋に入れて渡すのが、正しいマナーです。お札は肖像画が内側になるように三つ折りにし、上下が逆さまにならないように入れましょう。また、誰からもらったお年玉なのか分からない…と相手を困らせることがないように、ポチ袋には送り主の名前を書いておくといいですね。 ちなみに、ポチ袋とは小さな祝儀袋のことで、お正月が近づくと店頭などでよく見かけます。最近はコンビニでも便利に購入できるようになりました。