パスタを茹でるときにオリーブオイルを入れるのは効果的? 真意をプロが解説
※この記事は、海外のサイト『delish』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。 パスタを茹でる際に水にオリーブオイルを加るべきだと、どこかで聞いたことがあるかもしれない。パスタ同士がくっつくのを防ぎたいし、油は滑りやすいから、その理屈はよく分かる。パスタを茹でる際、お湯に塩を加えたりスパゲティを半分に折るのと同じように、お湯にオリーブオイルを入れることは、一部の人にとって当たり前になっている。けれど重要なことに、パスタを茹でる際にオリーブオイルを入れる必要はまったくないのだそう。
・油と水は混ざらない 小学校の理科を思い出してみよう。油と水は混ざらない。つまり、沸騰した湯に加えた油は、パスタを茹でるうちに塊のようになって表面に浮かんでくる。鍋の前から離れずにずっと茹で汁をかき混ぜて油を乳化させようとしても、それは起こらない。 むしろ、行うべきは「パスタを茹でているお湯を攪拌する」ことだけだと、「デリッシュ」のシニアフードディレクターであるロバート・セイシャスさんは話す。スプーンやトングを使って、鍋の中で円を描いたり、ジグザグに動かそう。「攪拌は最初の1分くらいの間で重要で、その後はたまに行いましょう。常に撹拌する必要はありません」とセイシャスさん。「スパゲッティやほかの長い形状のものは、より注意深くより頻繁に攪拌する必要があります」 スパゲッティやラザニアシートのように長い形状のものを茹でる際は、浅くて大きめのフライパンを使い、調理中はトングを使って麺同士がくっつかないようにする。 ・油を使うとソースが絡まない? 有名シェフのリディア・バスティアニッチさんとミッシー・ロビンスさんが、口を揃えて「パスタを茹でるお湯に油を入れないで」とアドバイスするからには聞いたほうがよさそう。オリーブオイルを入れても、鍋の中のくっつきは防げないし、油分が消えることもない。茹で汁を捨てるときや穴あきスプーンでパスタをすくい出すときに、油が付着してパスタがコーティングされる可能性があり、一部の人は麺に油が付着しているとソースがうまく絡まないと言う。アーリオ・オーリオやペストなど、オイルベースのソースを使用する場合は異なる結果になるかもしれない。