【大学生活とお金】妹と2人暮らし、「自分への投資」惜しまず 朝4時半起きでパン屋バイト(名古屋)
■この街で大学生活を(愛知県名古屋市)
名古屋エリアにはたくさんの大学があり、地元出身者以外に他の地域から進学する学生も少なくありません。椙山女学園大学生活科学部管理栄養学科4年生の平山愛さんもその一人。なぜ名古屋の大学を目指し、どんな生活を送っているのでしょうか。 【写真】「年内入試」で上智大へ 合格者が語る、勝因は「絞り込み」と「読み込み」
1905年開校の名古屋裁縫女学校を起源に、現在は7学部11学科4研究科を擁する女子総合大学の椙山女学園大学(愛知県名古屋市)。中部地方で唯一、幼稚園、保育園から大学院まで持つ総合学園です。 ――いまの大学を選んだ理由を教えてください。 私が生まれ育った静岡県浜松市は大学が少なく、高校生の半数以上は市外や県外に進学します。私は子どもたちに食の重要性や楽しさを伝えたいと思い、進学先を探している時に、管理栄養士や栄養教諭の資格を取得でき、採用実績も高い椙山女学園大学のことを知りました。「お嬢様大学」という評判を聞いて、地方出身の私は身構えて入学しましたが、在籍している管理栄養学科は国家資格を目指す学生が多く、キャンパスを歩いていると多様な学生がいて、個性豊かな大学だと思います。落ち着いた雰囲気で安心しました。 ――大学2年までは学生寮で暮らしていたのですね。 寮で一人暮らしをしていました。3年次に妹が名古屋市内の大学に進学してきたので、そのタイミングで妹と2人暮らしを始めました。実家にいる時から洗濯や料理などの家事はしていたので、一人暮らしを始めてからはむしろ洗濯物や作る食事の量が減ったので楽になりました。 ――生活費のやりくりはどうしていますか。 食費などの生活費は仕送りでやりくりできていますが、交際費や美容費、自分への投資をするための費用がかかるので、その費用を確保するためにアルバイトをしています。美容費はまつげパーマやヘアカット代、コスメ代などで、特にまつげパーマは譲れない出費です。ショートカットにしているので、毎月美容院に通っています。
自分への投資は惜しまず
――「自分への投資」とは、具体的にどんなことでしょうか。 人とのつながりを広げるために、会合やセミナーなどに出席しています。四柱推命をベースに色彩学も取り入れた「色相推命学」に興味があり、これを学ぶためのお金をためています。単なる趣味ではなくて、人にアプローチする時に活用できると思ったので、大学卒業までに勉強しておこうと思っています。また社会人になってからこうした勉強をする時間はあまりないと思うので、学生のうちから時間もお金も惜しまず使うことが多いです。こうした「自分への投資」に月2.5万円ほど使っています。 ほかにも、心身の健康を保つのは基本なので、食費も惜しみません。私は食べるために生きていると言っても過言ではないほど、3食の食事を楽しみにしています(笑)。外食をすることも多いため、トータルでは月3万円ほどの出費になると思います。 ――お金の管理で工夫していることはありますか。 クレジットカードの使い方です。用途を限定し、なんでもかんでも使わないようにしています。また、ポイント還元を有効活用しています。 ――どんなアルバイトをしていますか。 大学3年まではハンバーガー店や飲食店などで昼間や夜に働いていましたが、今は朝4時半起きで、駅ナカにあるパン屋さんで働いています。アルバイトを朝にすることで、夜の時間を社会勉強や自己成長のために有効に使えると考えたからです。朝早いのは大変ですが、思い切って週4日くらいアルバイトを入れて、生活リズムが崩れないようにしています。もう一つ、アルバイトとインターンシップを兼ねて携帯電話の営業の仕事もしています。ショッピングモールなどの特設ブースで、携帯プランの説明などをしています。 ――大学での授業が終わったあとは、どのように過ごしていますか。 今は大学の課題に取り組んだり、テスト勉強に力を入れたりするほか、自己成長や視野が広がる経験に時間を充てたいと思っています。もちろん友達と遊ぶのも楽しみの一つです。大学のある星が丘でカフェに行ったり、名古屋駅周辺や栄に出てご飯を食べたりすることもあります。