<新外国人CLOSE-UP>チームを救う救世主になるのは誰だ? 期待の新助っ人たち【パ・リーグ編】
ロッテ・コルデロ 最速167キロは本当なのか
MLB通算114登板で6勝21ホールドと実績豊富なリリーバー。ヤンキース時代の昨年、大谷翔平(当時エンゼルス)を抑えたことがあるのが自慢で、球速のMAXは167キロという前評判。本当に試合で167キロが出れば大したものだが、今のところはブルペンでもその剛腕を発揮していない。もうちょっと気候が暑くならないと無理なのだろうか。順調に行けば昨年1年だけで退団したペルドモのように、8回の1イニングを任せられるようになるだろう。
日本ハム・ザバラ いきなり161キロの剛腕
ウワサに違わぬ剛腕ぶりを見せつけている。初の実戦登板となった2月4日の紅白戦で初球からいきなり161キロをマーク。1イニングを1安打無失点に抑えて「最初にしては満足いく結果になった」と冷静に振り返った。これを見た新庄剛志監督は「抑え候補? それしかないでしょ!」とクローザー抜てきプランも口にする。いずれにしても7、8、9回を任せるに足る存在であることは確か。盤石のブルペン陣を築くための大きなピースになる。
西武・コルデロ 打球を飛ばすスラッガー
バットを軽く振っているように見えるが、うまく打球に角度をつけてスタンドインさせる。フリー打撃で持ち前のパワーを発揮している左のスラッガーだ。メジャー通算251試合で27本塁打。本人も「ボールを強くたたいて遠くへ飛ばすのがプレースタイルだ」という。日本人投手の緻密な変化球への対応がカギとなるが、仲がいいマイケル・フランコ(楽天)、ポランコ(ロッテ)から情報は仕入れている。こだわるのは打点。勝利に直結する一打を放つ。
オリックス・トーマス 目を引く低弾道の鋭い打球
マイナー通算123本塁打と長打力もあり、2月6日にキャンプ合流後の打撃練習でもサク越えを披露。ただ、「練習は低いライナーを打つのがテーマ」と話すように鋭い打球が大半を占め、打線のアクセントとなり得る中距離ヒッターだ。頓宮裕真、森友哉、セデーニョらもおり、指名打者だけの起用は難しいのは承知の上で意欲的にノックも受けている。阪神・ノイジーとはオクラホマ大時代のチームメート。同じ“関西の助っ人”として負けられない。