<新外国人CLOSE-UP>チームを救う救世主になるのは誰だ? 期待の新助っ人たち【パ・リーグ編】
ロッテ・ダイクストラ 多彩な変化球の先発候補
メジャー経験はないが、スライダー、シンカー、チェンジアップ、カットボールなど豊富な変化球を投げ分ける右腕。幼少時は野茂英雄(ドジャースほか)の大ファンだったという。ローテーション入りを期待されており、3人の新外国人投手の中で年俸が1人だけケタ違いに低いので、「当たれば儲けもの」という感覚か。現実的には、夏場以降に先発投手がへばったり、離脱者が出たりしたときに代わりに先発マウンドを任せられることになりそう。
西武・ヤン 明るい性格の奪三振マシン
ムチのようにしなる腕の振りからキレのあるボールを投じる。最速159キロを誇るリリーフ左腕だ。オーバースロー、スリークオーター、サイドスローとあらゆる腕の角度からカーブ、スライダー、チェンジアップを操って打者を幻惑する。昨年はマイナーで奪三振率16.1をマークしたが「今年は140奪三振が目標」と鼻息荒い。奪三振時のパフォーマンス、“ラ・センテンシア99”も見どころの一つだ。明るい性格で、チームのムードメーカーにもなる。
日本ハム・マーフィー 実戦派の長身右腕
196cmの長身を誇る大型右腕は春季キャンプに入っても順調そのもの。懸念されていたクイックもスムーズにこなし、新庄剛志監督は「ランナーが出ても安心して見ていられる」とあらためて先発での起用を示唆した。実戦に入っても150キロ超のストレートにカーブを使った緩急で打者を手玉にとるなどしっかりアピール。自身も「先発でやるなら15勝以上が目標」と鼻息が荒い。楽天へ移籍したポンセの穴埋め以上の活躍が期待できるはずだ。
オリックス・マチャド 制球力も高い160キロ右腕
メジャー通算137試合登板の最速160キロ右腕。2月6日にキャンプに合流し、14日にはライブBPに登板して30球を投じて安定した制球力も示しつつ、最速152キロを計測と順調に調整中だ。中嶋聡監督とクイックについて話す一幕もあり、「(日本で)プレーしたことがある人、全員に話を聞いていきたい」と日本野球への順応にも意欲的。セットアッパーのほか、平野佳寿の休養日などに代役ストッパーとして起用される可能性も。ブルペンを強固にする。