<新外国人CLOSE-UP>チームを救う救世主になるのは誰だ? 期待の新助っ人たち【パ・リーグ編】
今季も多くの新外国人たちが日本球界にやって来たが、どんなに過去の実績が素晴らしくても活躍できるかどうかは分からない。ここではNPB1年目となるパ・リーグ4球団14人の新助っ人を紹介し、その期待値を探ってみよう。誰が活躍するかは、神のみぞ知るだ。 ※情報は2月17日現在。国内移籍、復帰は含まない。守備位置は適性ポジションで左に行くほど適性が高い。年俸は推定。年齢は2024年の満年齢 写真=BBM 【選手データ】ヘスス・アギラー プロフィール・寸評・試合速報
西武・アギラー 異国で本領発揮する大砲
フリー打撃では逆方向の右打ちから始める。メジャー通算114本塁打を誇る大砲だが、強振せずに丁寧な打撃に終始。大きい当たりだけでなく、打率を残しそうな期待感を抱かせる。本人も「ミートが得意」とボールをコンタクトする能力には自信を持つ。一塁守備も巧みで源田壮亮や外崎修汰がハンドリングの柔らかさを称賛する。練習熱心で真面目。日本に溶け込もうとする意識も垣間見える。かつて西武でプレーし、通算142本塁打を放ったエルネスト・メヒアとは友達で日本球界に関していろいろ教わったという。日本球界で成功する要素にあふれる。
日本ハム・レイエス 度肝を抜く本物のパワー
メジャーで積み重ねてきた108本塁打は伊達ではなかった。春季キャンプのフリー打撃ではバックスクリーンを軽々と越える160メートル弾で見る者の度肝を抜いた。パワーだけではない。2月5日のDeNAとの練習試合(宜野湾)ではいずれも中堅から右方向へ3安打。新庄剛志監督も「日本ではこういうバッティングスタイルでないと成功しないと、分かっている」と大絶賛。ベンチでは誰よりも声を出してチームメートを鼓舞するムードメーカーでもある。指揮官が「その時点で一番調子がいい選手を使う」という開幕四番争いにおいて、一気に本命へと躍り出た。
オリックス・エスピノーザ “真っスラ”を武器に悲願へ
鼻息荒く来日だ。目標は「まずはケガなく」とししつ「ノーヒットノーランといった成績を残せるように頑張っていきたいね」。メジャーでは7試合登板のみも今年26歳と伸び盛り。2月12日にはブルペンで直球、ツーシーム、カットボール、スライダー、カーブと全球種を披露。ボールを受けた若月健矢は「(直球が)真っスラ。動いています」と話し、チームにはパワーピッチャーが多いだけに存在感を示す可能性大。先発ローテ入りを果たして、悲願の“ノーノー”達成へ。