「夫を刺した」と110番 妻を殺人未遂容疑で逮捕 夫は死亡 水戸
6日午前7時50分ごろ、水戸市文京2のアパートに住む女性から「夫を刺した」と110番通報があった。この部屋に住む無職の辻嘉典さん(54)が室内で血を流して倒れており、茨城県警水戸署は妻で無職の寿美代容疑者(51)を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。嘉典さんは搬送先の病院で死亡が確認された。水戸署は殺人容疑に切り替えて捜査している。 水戸署によると、嘉典さんは首などを包丁で刺されていた。現場に駆け付けた警察官に対し、寿美代容疑者は「包丁で傷つけた」という趣旨の話をしたという。嘉典さんは、寿美代容疑者と大学生の長女(19)と3人で暮らし。捜査関係者によると、一家は4月にこのアパートに引っ越してきたが、夫婦間でトラブルがあり、警察に相談していたという。水戸署は動機などを調べている。 現場はアパートや一軒家が建つ閑静な住宅街で、近くに茨城大学がある。 近くに住む男子大学生(21)によると、5日夜~6日朝は普段と変わった様子はなかったという。「事件が起きたとニュースで知った。学生が多いこの付近で殺人事件が起きるとは思わず、驚いた」と話していた。【斉藤瞳、西夏生】