バイデン氏に数字言い間違えの場面も、手痛い失点に-大統領選討論会
年齢はどう出るか
バイデン氏(81歳)とトランプ氏(78歳)の組み合わせは、ホワイトハウスを争う主要政党候補者として最高齢であり、特に最近の不手際を考えて有権者は懸念を強めている。
バイデン氏は今年、エジプトのシシ大統領とメキシコ首脳を混同した。最近ではホワイトハウスで行われた奴隷解放記念日(ジューンティーンス)の祝賀式典で、音楽の演奏中に固まったように見えたことが話題になった。
トランプ氏は支持者集会でとりとめのない話に興じる傾向があり、しばしば政治家の名前を間違える。民主党のペロシ元下院議長と、共和党の大統領候補指名を争ったヘイリー元国連大使とを混同したまま、数分間話していたことはよく知られている。
両陣営ともソーシャルメディア上で、お互いの精神的な鋭敏さを問う動画を展開。こうした動画には虚偽的な意図を持って編集されているものもある。
トランプ氏の有罪評決はどう扱われるのか
トランプ氏は5月、不倫口止め料に関連した虚偽記載など34件の重罪で有罪評決を受けた。このほかに3件の刑事裁判を控えている。同氏は法的問題を逆手にとって支持者に寄付を募り、先月には資金調達額がバイデン氏のそれを上回った。
バイデン陣営は今月、5000万ドル(約80億円)の広告キャンペーンを開始。「人格は重要だ」というタイトルでトランプ氏の有罪評決を前面に出した。一方、バイデン氏の息子ハンター氏が銃器の不法購入・所持で有罪評決を受けたことも、討論で浮上する可能性がある。バイデン氏は息子への評決を受け入れた自分の姿勢と、司法制度を繰り返し攻撃するトランプ氏を対比させる可能性が高い。
どのような議題が出てくるか
トランプ氏はこれまで経済と国境の安全保障についてバイデン氏を繰り返し、そして効果的に非難してきた。ブルームバーグ・ニュース/モーニング・コンサルタントが実施した最新の世論調査によると、激戦州では両問題において共和党を支持する有権者が半数を超えている。イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦争においても、バイデン氏は非白人を中心に若年層の怒りを買っている。