バイデン氏に数字言い間違えの場面も、手痛い失点に-大統領選討論会
前政権のコロナ対応の不備指摘-バイデン氏
バイデン氏はその中でトランプ前政権下の米経済について、「急降下の状態にあった」とし、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)への対応も「大きな不適際があった」などと振り返った。
バイデン氏、トランプ氏の経済政策は富裕層優遇
バイデン氏は住宅建築を増やし、住宅価格を引き下げ、家賃を制限する方針を示した。一方、トランプ氏は大統領復帰の場合の構想の一つである関税引き上げについて、赤字を減らし、中国のような国を抑えるとの考えを表明した。
バイデン氏はトランプ氏の経済政策は富裕層に報いるものだと批判した。トランプ氏はまた、選挙戦の争点の一つである女性の人工妊娠中絶の問題に絡み、妊娠中絶薬へのアクセスを阻止することはしないと語った。
討論会開始前の状況説明は次の通り。
2024年大統領選挙での勝利を目指すバイデン大統領とトランプ前大統領は、いよいよ闘いの火ぶたを切る。選挙戦最初の討論会は、政治的な分裂にうんざりする国民の胸中に飛び込む機会となり得る一方で、一歩間違えれば悲惨な結果を招きかねない。
この討論は始まる前から歴史的なものとなっている。現職大統領と前大統領による討論は前例がない。しかも前大統領は主要政党の候補者として史上初めて、重罪で有罪評決を受けている。時期は従来の候補者討論よりかなり早い。過去30年間こうした討論を仕切ってきた超党派の委員会ではなく、ニュース専門局CNNが運営する。
米国の有権者は両氏の対決を冷めた目で見ている。高齢で失言が多い両氏は、そうした層の浮動票を勝ち取ると同時に支持層をてこ入れしなくれはならない。数カ月も前からお互いを公に非難してきた両氏は、国境の警備や経済、人工妊娠中絶といった問題をステージ上で討論する。
バイデン氏とトランプ氏「どちらも嫌い」、米有権者の25%-調査
討論を前に押さえておくべきポイントは以下の通り: