バイデン氏に数字言い間違えの場面も、手痛い失点に-大統領選討論会
討論はいつ、どうやって見るのか
米東部時間27日の午後9時(日本時間28日午前10時)から90分間、CNNとそのウェブサイトで視聴が可能だ。ブルームバーグ・テレビジョンのほか各放送局が生中継する。司会を務めるのはCNNのジェイク・タッパー、ダナ・バッシュ両氏。
討論会の参加資格は
CNNが設定した参加条件を満たしたのはバイデン、トランプ両氏だけ。登録有権者および投票意志の高い有権者を対象とした4回に及ぶ全国世論調査で15%以上の支持率を得、合計で270人の選挙人を獲得できる州の予備選に参加していることがその条件だ。従って両氏の票を奪う可能性が指摘されている無所属候補のロバート・ケネディ・ジュニア氏は、討論に参加しない。同氏は討論と同時間に独自のイベントを開催する。
討論会のルールは
会場のスタジオには聴衆を入れない。つまり拍手もブーイングも起きない。それぞれの候補者のマイクは、話す順番が来るまで消音される。過去の討論のように、相手を遮ってしゃべり出すようなことのないように設定されたルールだ。
両氏は演壇の後ろにいなければならない。コイントスの結果、バイデン氏は右を、トランプ氏は左を選んだ。事前にメモを準備してはならないが、水とペン、紙は用意される。
討論中にコマーシャルは2回入るが、候補者はその間、チームと相談することは許されない。両氏とも開会のスピーチはない。コイントスの結果、最後の演説はトランプ氏がやることになった。
両氏が討論で得るものと失うものは
バイデン氏は総じて好評だった3月の一般教書演説のように、年齢的な懸念を払しょくする機会になる。重要州の鍵を握る若い世代や黒人有権者とつながる必要もある。
トランプ大統領にとっては、先月の有罪評決から自分を切り離すチャンスでもある。また郊外に住む女性や、経済に不満を持つ人々を取り込みたいと考えている。
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