広島駅新駅ビルのイメージ図公開 人が憩う空間目指す 広島市とJR西日本、広島電鉄
JR広島駅(広島市南区)の南口で建設が進む新駅ビルで、市とJR西日本、広島電鉄の3者は、2階の広場やペデストリアンデッキ(歩行者専用橋)のイメージ図を新たに公開した。植栽を施し、多くの人が憩う空間を目指す。 高架を通る路面電車を眺められる広島駅南口の広場のイメージなど 路面電車が高架で接続する駅ビル2階の西側の広場(約650平方メートル)には、大型ベンチを置き、緑に囲まれた環境を整える。雨や夏の日差しを遮る大屋根を設置。路面電車が駅ビルと出入りする様子も眺められる。駅ビル2階と西隣の広島JPビルディングをつなぐ歩行者専用橋にも、植栽やベンチを並べる。 3者は2022年に覚書を結び、駅南口の再整備を機に、所有者、管理者が異なる歩行者専用橋や広場で安全・快適に過ごしてもらうための共通のルールを検討している。イベント利用の手続きも簡易にする。 新駅ビルは来年3月24日に開業する。市は駅ビルと南口周辺の商業施設をつなぐ歩行者専用橋を26年度末までに順次整備する予定。広場などは先行して暫定利用を始める。市都市機能調整部は「駅とその周辺を水と緑に囲まれた憩いの場所として一層魅力的な空間にしたい」としている。
中国新聞社