学生には最悪の結果! 社会人理事が独裁体制改めず「日本学生」など出場枠の大量はく奪が決定的に【関東学生ゴルフ連盟に激震・続報】
学生に手本を示すべき社会人理事が“反面教師”と言われる始末
ここに4年生の理事が加盟校に宛てた報告書があります。氏名は伏せて一部を紹介します。 ※ ※ ※ 加盟校の皆様へ 2024年12月22日 関東学生ゴルフ連盟(原文には幹部の実名) いつも関東学生ゴルフ連盟の運営にご協力いただきありがとうございます。 さて、12月21日に本連盟HPに北口会長から「臨時学生総会開催に関する緊急のお知らせ」が掲載されました。 これにより2024年12月22日に開催予定だった臨時学生総会は開催出来なくなりました。直前でのご報告となってしまい大変申し訳ございません。 従って日本学生ゴルフ連盟からの通達文は予定通り施行されます。 私は本連盟の理事に就任してから本連盟の理事選任方法を民主的な方法に規約を変えるべく、尽力して参りました。特に日本学生ゴルフ連盟から通達文が出された9月以降は来年度以降の日本学生ゴルフ選手権、日本女子学生ゴルフ選手権、文部科学大臣杯日本学生ゴルフ王座決定戦、文部科学大臣杯日本女子学生ゴルフ王座決定戦の本連盟からの出場枠を減らさないようにより一層努力しましたが、社会人理事たちは当初の期限であった2024年10月14日までに本連盟規約を改正して理事を再任しなかったことを始め、学生のために動いてはくれませんでした。 彼らは本連盟の学生のために通達文の撤回に向けて動いていくと言ってはいますが、私にはそうは見えませんでした。今回のように通達文の撤回のために学生が主体となって動くと知り合いの有識者を使ったりして否定してきます。 今回通達文が撤回されなかったため、来年以降に本連盟規約を改正し民主的な方法で理事を選任しても出場枠が元に戻る保証はありません。本連盟の減少した枠は他地区の連盟に分配されていて他地区の理事の功績となっています。仮に本連盟の出場枠が元に戻ると他地区の連盟の出場枠が減少することになり、他地区の理事の罪過になるからです。 重ねてになりますが私は本連盟の学生のために通達文の撤回に尽力して参りました。しかし、社会人理事たちには協力してもらえず、挙句の果てに通達文の撤回に失敗しました。私は本連盟の件で心身と共に疲弊してしまい、精神的に非常に追い詰められました。 本連盟の件に限らず皆様のご活躍を心より願っております。長文失礼しました。 ※ ※ ※ 出場枠削減の撤回のため必死に頑張ってきたにもかかわらず、それに失敗したことへの無力感がにじんでいます。パワハラ問題にしても選挙の不正疑惑にしても、社会人理事たちの行動は学生たちの手本になるとは到底言い難い状況です。その思いは学生たちの自主運営を後押しし続けた、日本学連の中村亮介委員長も同じです。以下のように書面でコメントを寄せてくれました。 「関東の問題に対しては、自身の力不足である事を強く痛感し、関東学生ゴルフ連盟に所属している方々学生の方々に対し、大変申し訳なく考えております。一方で社会人理事の方々には、学生のためという嘘をつき、スポーツ庁から是正する様にと伝えられてもなお、保身に走る事に驚きと落胆を感じました。現行のシステムはおよそ透明性のある組織とは言い難く、関東学連の社会人理事の言動は滑稽極まりないと感じました。 他方、これから社会に出る私の反面教師として、私の成長の糧になっていただだいた事は一応感謝しております。これからの日本の学生ゴルフの世界がより、活気に溢れ、不毛な諸問題に学生が対処する必要がない事を心より願っております」 その言葉には関東学連の社会人理事に対する、強烈な皮肉が込められています。こうした批判を北口会長以下、社会人理事たちはどう受け止めるのでしょうか。また、12月1日の会長選挙の際にも、その前に行われた説明会でも北口会長代行(当時)は関東の出場枠の削減を撤回させられなかったら辞めると選挙公約ともとれる発言をしている以上、出場枠の削減が最終通知された今、自身の発言の責任をどうとるのかを見届ける必要がありそうです。 取材・文/小川朗 日本ゴルフジャーナリスト協会会長。東京スポーツ新聞社「世界一速いゴルフ速報」の海外特派員として男女メジャーなど通算300試合以上を取材。同社で運動部長、文化部長、広告局長を歴任後独立。東京運動記者クラブ会友。新聞、雑誌、ネットメディアに幅広く寄稿。(一社)終活カウンセラー協会の終活認定講師、終活ジャーナリストとしての顔も持つ。日本自殺予防学会会員。(株)清流舎代表取締役。
小川 朗(日本ゴルフジャーナリスト協会会長)