今振り返ると豪華すぎ!初代プレステ「おまけディスク」の思い出 強化データに名作ゲーム添付も…
1994年にソニー・コンピュータエンタテインメント(現:ソニー・インタラクティブエンタテインメント)より発売されたプレイステーション(PS)は、数々の名作タイトルを世に送り出したゲームハードだ。 ■【画像】「同梱ディスクも豪華…」圧倒的な画力! 鳥山明さんがデザインを手がけた『トバルNo.1』■ ゲームソフトはカートリッジからCDの時代へと移り変わったが、当時、ゲームのディスクとは別に、さまざまな追加コンテンツを楽しむことができる「おまけディスク」が同梱されているものも少なくはなかった。新たなゲームの体験版や、既存ゲームをより盛り上げる追加要素など、その内容も実に多岐にわたる。 そこで初代プレイステーションの時代に、一風変わった仕掛けの数々でプレイヤーたちを楽しませた“同梱おまけディスク”の思い出を振り返っていこう。
■あの超有名RPG作品の体験版が…『トバルNo.1』
数々の有名RPG作品を世に送り出したスクウェア(現:スクウェア・エニックス)が手がけたのが、3D対戦型格闘ゲームの『トバルNo.1』(1996年)だ。 『バーチャファイター』や『鉄拳』シリーズなど有名格闘ゲームにかかわるスタッフが開発を担当、キャラクターデザインを人気漫画家の鳥山明さんが担当するなど、非常に豪華なキャストが集結した一作となっている。 奥深い操作性、充実したゲームモードを備えているなど作品自体も非常にハイクオリティなのだが、当時話題を呼んだのが本作に同梱された「おまけディスク」の内容だった。 『SQUARE’S PREVIEW』という名の同梱ディスクには、スクウェアが開発中であった作品のムービーや、体験版が搭載されていた。 なかでも当時のプレイヤーたちを強く惹きつけたのが、翌年発売されることになる『ファイナルファンタジーVII』の体験版だろう。同社が手掛ける大人気RPGシリーズの7作目で、体験版では3Dポリゴンで表現されたオープニングムービーや壮大な音楽はもちろん、実際に最初のダンジョンである“壱番魔晄炉”をクリアするところまでを遊ぶことができ、次世代の『FF』が放つ魅力の数々を存分に体験することができる。 さらにこの同梱ディスクでは、のちに発売される『ファイナルファンタジータクティクス』、『サガ フロンティア』といった名作タイトルのムービーの視聴もできた。スクウェアがこれから世に送り出そうとする“力作”の数々には、とにかく圧倒されてしまった。 スクウェアというメーカーの怒涛の勢いを存分に感じることができる、“おまけ”としてはボリューム満点すぎる貴重な同梱ディスクであった。