更年期太り、甘いものを我慢できない! 過食を防止、血糖値を抑える、脂肪の蓄積を抑制する薬草「ギムネマ」って?
40~50代になると、体型が気になるのについ甘いものを食べてしまう……。 そんなお悩みはありませんか? 【 表 】更年期におすすめな11種類の漢方薬 日本の女性は一般的に50歳頃に閉経を迎えるといわれてきましたが、昨今の研究では閉経の平均値は52歳ということが明らかになってきました。閉経前後の5年間が更年期と定義されます。 この時期はホルモンバランスの影響で、からだや心のさまざまな不調に悩む女性が多いようです。 更年期女性によくあるお悩みのひとつに「体型の変化」があります。 今回は、ダイエットに役立つといわれているギムネマについて一般社団法人日本サプリメント協会理事長、後藤 典子さんに教えてもらいました。
ギムネマってなに?
ギムネマ(正式名称:ギムネマ・シルベスタ)は、葉を噛むと一時的に甘味を感じにくくさせる作用をもつ植物です。 また、小腸での糖の吸収を抑えて、血糖値の上昇や脂肪の蓄積を予防する効果も期待できるため、糖尿病や肥満対策のハーブティーやサプリメントとして利用されています。 ギムネマの一時的に甘味を感じにくくさせる作用は、「ギムネマ酸」によるものです。 ギムネマ酸には、ブドウ糖によく似た構造の物質が含まれています。 その物質が、舌の味蕾(みらい)にある甘味を感じる部分に結合して感覚を麻痺させるため、甘味を感じにくくなるというメカニズムです。 「甘いものを食べる前にギムネマを摂る」と、甘味を求めている場合の過食を抑えるのに役立ちます。 ただ、甘味を感じなくても食べてしまう、といった方には、ギムネマはあまり効果がないかもしれませんね。
ギムネマの効果的な摂取方法
主なギムネマの利用法としては、ギムネマの葉を乾燥させたハーブティー(ギムネマ茶)やギムネマから抽出された成分を配合したサプリメントなどがあります。 それぞれのメリットやデメリット、おすすめの摂取タイミングなどをご紹介します。 ◆ギムネマ茶 ギムネマをお茶から摂取するメリットは、甘味を感じにくくなり、甘いものの過食を防げることです。 ただし、上記のメリットは、食事を楽しみたいときにはデメリットになるため注意しましょう。おすすめの摂取タイミングは食前~食事中です。食事の30分前から摂ると、糖の吸収抑制効果も期待できます。 ◆ギムネマサプリメント ギムネマをサプリメントで摂取するメリットは、味覚を麻痺させずに、糖の吸収を抑えられることです。効果を実感しやすくするためには、食事の30分前に摂りましょう。 ギムネマサプリメントのデメリットは、過剰摂取に注意が必要な点です。ギムネマには糖と鉄分の吸収抑制作用があるため、早く痩せたいからと目安量を超えて摂取すると、低血糖や貧血を引き起こすことがあります。 ギムネマサプリメントを摂る際は、パッケージに記載されている目安量を守りましょう。