42歳、東京の二子玉川に執着した「埼玉出身の女性」が、“年収800万、セレブ暮らし”の婚活条件を捨てて得た「理想の結婚相手」
多くの女性が人生のいずれかの時点で、結婚というものに憧れる時期があるのではないだろうか。 「小室圭」さんの様子がおかしい…眞子さんとの同棲で「2年前とは別人」になった理由 純白のドレスを身にまとい、新郎と見つめ合うわたし、愛らしい子供を抱っこして微笑むわたし……くらいの抽象的な幸せ像であれば差し支えないのだが、あまりにも具体的な結婚のカタチにこだわり過ぎると、現実とのギャップに苦しむことになる。 <【前編記事】婚活で惨敗した、42歳「埼玉出身の女性」の東京への執念…7年かけても、結婚相手が見つからなかったワケ>に引き続き、都心での結婚生活に固執し、7年もの歳月をかけて婚活を続けた結果、失敗を繰り返してきた美佳さん(仮名・42歳)を例に、条件に囚われすぎる婚活の落とし穴を紹介したい。
年収600万円以上は「10%」の狭き門
30代前半は単発の出会い系パーティーなどにも積極的に参加したが、マッチングすらほとんど実現しなかったという。美佳さん曰く「(条件が)良い人が殆どいなかった」と言うのだが、現実を置いてけぼりにした理想を語る美佳さんと真剣に結婚を考える男性もいなかったのではないだろうか。 35歳を迎えて美佳さんは意を決して結婚相談所の門を叩いた。このままだと一生結婚出来ないかもしれない、という焦りが生じた故だった。 現実を見据えて、結婚相手の条件はこれまでの理想から大きく妥協した。年齢は35歳の自分から上下5歳まで、年収は600万円以上、身長170センチ以上。美佳さんなりに現実を織り込んだつもりではいたが、30代の年収の平均は400万円台だ。 年収600万円以上を稼いでいるのは上位10%に過ぎない。その中で独身、更に結婚相談所に入っている、と絞っていくと、非常に狭き門になってしまう。 私は美佳さんに「結婚生活を続けていくにはお相手との『性格の相性』が大切ですから、条件を少し緩めてみませんか」と提案したものの、美佳さんはなかなか首を縦に振らなかった。 結婚相談所を利用する男性の一部は「子供」を儲けることを念頭に置いて活動している。そのため女性の年齢を「~39歳まで」と制限をかけて検索する傾向がある。 それに反して、女性の場合は男性の検索条件を「上下5歳まで」と設定する方が多いのでミスマッチと人気の一極集中がおこるのだ。 美佳さんが35歳で結婚相談所に入った当時は、同じ年齢の男性からもお申し込みが多かったが、年齢を重ねるごとにその年齢層も一気に上がっていくことを体感していた。 男性は年齢が上がると収入が上がる場合が多く、美佳さんが10歳以上年上も条件に入れていれば、もっと早くにマッチングができたはずだった。 しかし、条件を譲ることは美佳さんには難しく、お相手の条件を「49歳まで、年収500万円まで」と、変えた39歳の時点で、お見合いは2件、いずれも1回会っただけで不成立の結果となってしまった。 1対1でのお見合いではマッチングできる可能性が低くなり、40代を迎えてから美佳さんはお見合いパーティーに積極的に参加しだした。しかしパーティーでも望む条件の男性には選んでもらえないジレンマが生じる。