【高コスパ】楽しさで選ぶ国産マニュアル車5選!! AT率約99%時代のおすすめはロードスターだけじゃない?
コンパクトカー/マツダ2 XDスポーツ+(240万2400円/6速MT)
マツダ2は外観のカッコ良さや走行性能に重点を置いて開発された。エンジンも直列4気筒1.5Lガソリンに加えて、1.5Lクリーンディーゼルターボも設定する。 ディーゼルの6速MTの最大トルクは、2Lガソリンエンジンを超える22.4kg-mで、実用回転域の1400~3200回転で発生するため、運転感覚が力強い。 6速MTのシフト感覚も良好だ。実用回転域の高い駆動力を生かして、2000回転付近でシフトアップを続けながら速度を高めていくと、高回転域まで回すガソリンエンジン車とは違う楽しさを味わえる。
コンパクトカー/トヨタ ヤリス1.5Z(205万円/6速MT)
ヤリスでは直列3気筒1.5Lのノーマルガソリンエンジン車に6速MTを設定する。最上級グレードの1.5Zでも、車両重量は1000kgと軽く、6速MTを駆使すると機敏な運転感覚を味わえる。 また1.5Zの6速MTは、最上級グレードながら、価格を軽自動車のN-ONE・RSよりも安い205万円に抑えた。この価格で、1.5Lエンジンに加えて、3灯式フルLEDヘッドランプ、ルーフスポイラー、合成皮革による上級シート生地、ディスプレイオーディオなどが標準装着される。買い得度も魅力だ。
スポーツカー/マツダ ロードスター S(289万8500円/6速MT)
生粋のスポーツカーとあって運転感覚は抜群に楽しい。しかも車両重量が1010kgと軽く、自分の手足のように操れる。直列4気筒1.5Lエンジンの動力性能も適度だから、無理な走り方をしなくてもフルパワーを引き出すことが可能だ。 そしてSは6速MTながら、後輪側のスタビライザー(ボディの傾き方を制御する足まわりのパーツ)やボディ剛性を高めるトンネルブレースバーを装着していない。一般的には欠点と受け取られるが、これらの違いにより、走り方によっては、カーブを曲がる時に後輪の横滑りが緩やかに発生する。 この時の挙動は、1989年に発売された初代ユーノスロードスターを思い起こさせ、当時を知るドライバーには無性に懐かしく感じられる。 文/渡辺陽一郎(わたなべ よういちろう):自動車月刊誌の編集長を約10年間務めた後、フリーランスに転向した。「読者の皆様にケガをさせない、損をさせないこと」を重視して、ユーザーの立場から、問題提起のある執筆を心掛けている。執筆対象は自動車関連の多岐に渡る。 写真/トヨタ、ホンダ、マツダ、スズキ、Adobe Stock(アイキャッチ画像:sigemin@Adobe Stock)