公務員になるなら、最終学歴は「大卒」の方がよいですか? 高卒の方が昇進は早いでしょうか…?
大卒で公務員になるメリット
ここからは、大卒公務員のメリットについて解説します。大卒で公務員を目指すメリットは、主にキャリアと給与面です。一般的に高卒より給与が高いといわれるため、昇進や給与を求めるなら大卒区分で公務員を目指したほうがよいでしょう。 ■昇進が早い 昇進に関しては、高卒より大卒のほうが優遇されるといわれています。公務員職は自治体や組織によって学歴を意識するところも存在し、そのような環境では大卒者を優先する可能性があります。 とはいえ、大卒という理由だけでエスカレーター式にキャリアアップしていくわけではありません。結局のところは実力の占める部分が大きいため、あくまで「昇進しやすい」程度と考えておきましょう。 ■初任給が高い 大卒区分は同年齢の高卒公務員よりも給与が高い傾向にあります。人事院給与局が発表した「令和5年国家公務員給与等実態調査報告書」によると、高卒と大卒の経験年数別給与は、以下の表1の通りでした。 表1
※人事院給与局「令和5年国家公務員給与等実態調査報告書」を基に筆者が作成 上記を見ると、経験年数を経るごとに給与の差が拡大していることが分かります。大卒は高卒より給与面で優遇されているといえるでしょう。
昇進スピードや給与を意識するなら大卒が有利
公務員を目指す場合にキャリアや給与の面で高みを目指すなら、大卒がよいといえるでしょう。しかし、高卒で公務員を目指すのは、試験の難易度が低い傾向にあったり、早いうちから収入を得られたりするメリットもあります。自分の経済状況や、ライフプランを確認し、納得できる方を選択しましょう。 出典 人事院給与局 令和5年国家公務員給与等実態調査報告書 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部