米民主上院トップの発言は「全く不適切」－イスラエル首相が反論
（ブルームバーグ）： 米民主党のシューマー上院院内総務が先週、イスラエル現政権を退陣させるための選挙を呼び掛けたことに対し、同国のネタニヤフ首相は17日、反論した。
米民主上院トップ、イスラエルに選挙呼び掛け－ネタニヤフ政権を批判
ネタニヤフ首相はＣＮＮの番組「ステート・オブ・ザ・ユニオン」で、「彼が述べたことは全く不適切だ」と語り、「近い間柄の民主主義国家に踏み込み、そこで選ばれた指導者を交代させようとするのは不適切だ」と語った。ユダヤ系米国人の選出議員として史上最も高い地位に登りつめたシューマー氏の上院演説について、ネタニヤフ氏が公にコメントしたのは初めて。
さらに「イスラエル国民の大多数はわれわれの政権を支持している」と述べ、「パレスチナ国家を押しつけられる」ことに反対していると語った。「国民の大半はわれわれが主導している政策を支持している」と話した。
停戦を求める圧力が世界的に高まっているが、ネタニヤフ首相は17日の閣議で、パレスチナ自治区ガザ南部ラファに部隊を派遣し、イスラム組織ハマスに対するイスラエルの軍事作戦を続行すると表明した。
「もし今、戦争をやめれば、その目標がすべて達成される前にイスラエルは戦争に敗北することになり、それは容認できない」とした。
同首相はこうした発言の中で、シューマー氏および選挙の呼びかけについて間接的に言及。新たな選挙を実施すれば「少なくとも半年間はイスラエルがまひ状態」に陥ると述べた。
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原題：Netanyahu Pushes Back on Schumer’s ‘Inappropriate’ Criticisms（抜粋）
--取材協力：Sonja Wind、Victoria Cavaliere.
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Alisa Odenheimer
