インドネシア代表の韓国人指揮官のシン・テヨン監督が解任 後任はオランダのクライファート氏を招へいか
東南アジア選手権でGS敗退
インドネシアサッカー協会は6日、同代表を率いるシン・テヨン監督の解任を発表した。 2018年に韓国代表を率いた後、2019年12月にインドネシア代表の監督に就任。2021年の東南アジア選手権で同国を準優勝に導くと、16年ぶりの出場となった昨年のアジアカップでは史上初のメジャー大会での16強進出を果たした。またU-23インドネシア代表の監督も務め、同4月に行われたAFC U-23アジアカップでは、準々決勝で韓国をPK戦の末に勝利し準決勝に進出。結果的に大会を4位で終えると、その後のパリ五輪プレイオフではギニアに敗れ本大会出場とはならなかったが、インドネシアの躍進に貢献した。 インドネシアを初のアジア最終予選の舞台に導いたが、その最終予選ではここまで1勝3分2敗の勝ち点6で順位は3位と苦しい状況が続いており、昨年12月に開催された東南アジア選手権では国内の若手選手主体で臨むもグループステージ敗退という結果に終わっている。これらの結果を踏まえ、PSSI(インドネシアサッカー協会)はシン・テヨン監督の解任を発表。「この決定は、サッカー協会と代表チームがチームのパフォーマンスと達成すべき長期的な目標について長期的かつ慎重に検討・評価した結果、下された」と公式サイトにて報じている。 なお、後任は現役時代にアヤックスやバルセロナなどでプレイしたオランダのパトリック・クライファート氏が就任することが濃厚とされている。移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ氏によればすでに契約は成立しており、2年+2年のオプションが付く契約で今月12日に正式発表されるという。インドネシア代表はオランダからの国籍変更選手を多く招集しており、コミュニケーションの円滑さなどを図るために今回このオランダ人指揮官を抜擢したことであろう。 3月にはオーストラリア、バーレーンと対戦するインドネシア。新指揮官の下で初のワールドカップ出場となるのか。
構成/ザ・ワールド編集部